クラスタは、次のプロパティーを持つ 0 以上のサーバーインスタンスの集合です。
クラスタ内のインスタンスが、すべて同じ設定を参照します。
クラスタ内のすべてのインスタンスが、J2EE アプリケーションの EAR ファイル、Web モジュールの WAR ファイル、または EJB JAR ファイルなど、配備されたアプリケーションの同じセットを所有します。
クラスタ内のすべてのインスタンスが同じリソースのセットを所有しており、結果として同じ JNDI 名前空間を構成します。
クラスタを構成するサーバーインスタンスは、同じマシン上で動作しても、異なるマシン上にあってもかまいません。クラスタ内の各クラスタメンバーは、同じバージョンの Application Server を実行する必要があります。
クラスタを使用すると、次のような利点があります。
サーバーのフェイルオーバー機能によって、アプリケーションの可用性が向上します。
複数のサーバー間でアプリケーションをスケーリングすることによって、スループットが向上します。
クラスタを作成する前に、Domain 管理サーバーを作成する必要があります。
クラスタを作成するには、ユーザーは、当該コンポーネントが入っているフォルダに「Run Component Procedures」アクセス権を持つユーザーグループに属している必要があります。さらに、ユーザーは、当該コンポーネントを配備するホストセットに「Allow on Host Set」アクセス権を持っている必要があります。
ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「AppServer 8.1」をクリックします。
「SJSAS 8.1 AppServer infrastructure->SJSAS 8.1」クラスタの下で、「Manage」をクリックします。
「Component Procedures」で、「install: default」の横にある「Run action」をクリックします。
「Plan Parameters」領域で、インストールするクラスタの変数設定を選択します。
当該コンポーネントの変数設定が確立されている場合、メニューから適切な設定を選択します。
メニューから設定を選択できない場合は、「Select From List」をクリックします。
「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。
新しい変数設定セットを作成するには、「Create Set」を選択します。
次のリストに、Install コンポーネントの変数のうち、更新する可能性が高い変数を示します。
必須。新たに作成する変数セットの名前。
クラスタと Install コンポーネントを関連付ける一意の ID。
当該クラスタを格納するドメイン名。
クラスタの名前。
HTTP ポート範囲の接頭辞。たとえば、100 という値は HTTP ポート範囲が 10000 から始まることを意味します。デフォルトの値は 100 です。
HTTP リスナーポート。portRangePrefix とともに使用します。有効な範囲は 1 から 65553 までです。1 から 1024 までのポート番号の場合、スーパーユーザーのアクセス権が必要になります。デフォルトは、portRangePrefix + 00 です。たとえば、portRangePrefix が 100 に設定されている場合、HTTP リスナーポートは 10000 になります。
HTTPS リスナーポート。portRangePrefix とともに使用します。有効な範囲は 1 から 65553 までです。1 から 1024 までのポート番号の場合、スーパーユーザーのアクセス権が必要になります。デフォルトは、portRangePrefix + 05 です。たとえば、portRangePrefix が 100 に設定されている場合、HTTPS リスナーポートは 10005 になります。
Internet Inter-Orb Protrocol (IIOP) リスナーポート。portRangePrefix とともに使用します。有効な範囲は 1 から 65553 までです。1 から 1024 までのポート番号の場合、スーパーユーザーのアクセス権が必要になります。デフォルトは、portRangePrefix + 10 です。たとえば、portRangePrefix が 100 に設定されている場合、IIOP リスナーポートは 10010 になります。
SSL 有効 Internet Inter-Orb Protrocol (IIOP) リスナーポート。portRangePrefix とともに使用します。有効な範囲は 1 から 65553 までです。1 から 1024 までのポート番号の場合、スーパーユーザーのアクセス権が必要になります。デフォルトは、portRangePrefix + 15 です。たとえば、portRangePrefix が 100 に設定されている場合、セキュア IIOP リスナーポートは 10015 になります。
相互認証用の SSL 有効 Internet Inter-Orb Protrocol (IIOP) リスナーポート。portRangePrefix とともに使用します。有効な範囲は 1 から 65553 までです。1 から 1024 までのポート番号の場合、スーパーユーザーのアクセス権が必要になります。デフォルトは、portRangePrefix + 20 です。たとえば、portRangePrefix が 100 に設定されている場合、相互認証用セキュア IIOP リスナーポートは 10020 になります。
この変数は使用されていません。
true の場合、このクラスタに配備されたアプリケーションは負荷均衡されます。デフォルトは false です。
true の場合、HTTPS 要求に応答するアプリケーションは負荷均衡されます。httpLoadBalancer が false の場合、この変数による影響はありません。デフォルトは false です。
true の場合、ロードバランサは cookie を経路指定します。httpLoadBalancer が false の場合、この変数による影響はありません。デフォルトは false です。
ほかのコンポーネントの変数セットを使用するには、「Import Set」をクリックします。
変数セットのインポートに関する詳細は、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 オペレーションとプロビジョニングガイド』の「プランを実行する」を参照してください。
ターゲットホストを選択します。
クラスタをリモートエージェントにインストールします。
「Target Host Set」チェックボックスを選択解除します。
インストールする前に詳細なチェック (preflight) を実行する場合は、「Perform Detailed Preflight」を選択します。
「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。