Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (OS Provisioning Plug-In 3.0)

そのほかの遠隔管理ターゲットホストの定義

事前定義されたタイプに一致しないが、SunFire B100s や B100x ブレードなど、そのほかの形式の遠隔管理を有するターゲットホストを特定するには、遠隔管理ターゲットホストタイプを使用します。このオプションでは、ターゲットに関する情報を指定する非常に大きな柔軟性が得られますが、いくつかの変数を入力する必要もあります。

このタイプのターゲットに関して収集される遠隔管理情報には 2 つのセットがあります。遠隔管理情報の最初のセットは _1 接尾辞で終わり、2 番目のセットは _2 接尾辞で終わります。各遠隔ネットワーク管理情報のセットには、ネットワーク管理のタイプに関する情報と、遠隔ネットワーク管理機能を処理する関連付けられたハードウェア抽象レイヤー (HAL) JAR ファイルが必要です。HAL JAR ファイルは、OS プロビジョニングサーバー上の /opt/SUNWn1osp/drivers にあります。各 HAL JAR ファイルがサポートする、電源、ブート、コンソールなどのサービスを理解しておく必要があります。たとえば、b1600sc.jar ファイルには、Sun Fire B100s/B100x Blade シリーズに対する電源、ブート、およびコンソールサービスのサポートが含まれています。遠隔管理ホストタイプ用の変数セットを作成する前に、それらのサービス、またそれらのサービスをサポートする HAL JAR を理解しておいてください。

各遠隔ネットワーク管理インタフェースは端末サーバー接続を使用できます。この場合、端末サーバーに関する情報を入力する必要もあります。ネットワーク管理のタイプに応じて、ネットワーク管理は電源管理、ブートモード、およびコンソールサポートをサポートする場合があります。

Procedureそのほかの遠隔管理ターゲットホストを作成する (ブラウザインタフェース)

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「OS Provisioning」を選択します。

  2. 「OS Provisioning Common Tasks」ページの「Target Hosts」セクションの「Other Remotely-Managed Targets」サブセクションで、「Create」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページの「Run」をクリックします。

  4. このプランに使用する変数を選択します。

    • 既存の変数セットを使用するには、「Plan Parameters」テーブルの「Other」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。

    • 新しい変数セットを作成するには、「Plan Parameters」テーブルの「Other」コンポーネント行で「Select from List」をクリックします。

      1. 「Create Set」をクリックします。

      2. 変数セットの名前を入力します。

      3. 変数を確認し、必要に応じて変数を変更します。

        コンポーネント変数テーブルのプロンプトは、大部分が自明なものです。ただし、詳細情報が必要である場合は、「そのほかの遠隔管理ターゲットホストの変数」にある、デフォルト値および例とともに変数の詳細リストを参照してください。

      4. 変数セットとプランプロンプトのどちらにパスワードを指定するかを決定します。

        パスワードを指定する方法は次の 2 つがあります。

        • 次の変数の適切な暗号化された値を入力します。

          netmgmt_password_1

          terminal_server_access_password_1

          netmgmt_password_2

          terminal_server_access_password_2

          パスワードの暗号化の詳細については、「パスワードの暗号化」を参照してください。

        • コンポーネント変数を空白のままにしておいて、「plan run」ページで提供されるプランプロンプトにパスワードを入力します。

      5. 変数セットを保存します。

      6. 「Plan Parameters」テーブルの「Other」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、直前に保存した変数セットを選択します。

  5. 「Plan Details Run」ページから、ターゲットホストを定義するプロビジョニングサーバーを選択します。


    ヒント –

    OS プロビジョニングサーバーのホスト名の末尾は -osp です。


  6. プランからパスワードを暗号化するには、「Plan Details Run」ページの次の手順に従ってください。

    1. 最初の「If you are specifying the password below」の横にあるチェックボックスをクリックします。

    2. 「Password to Access Management Interface 1」フィールドに、最初のネットワーク管理インタフェースにアクセスするためのパスワードを入力します。

      入力時にパスワードは暗号化されます。

    3. 最初の「If you are specifying the terminal server password below」の横にあるチェックボックスをクリックします。

    4. 「Password to Access Terminal Server Password 1」フィールドに、最初の端末サーバーにアクセスするためのパスワードを入力します。

      入力時にパスワードは暗号化されます。

    5. 2 つ目の「If you are specifying the password below」の横にあるチェックボックスをクリックします。

    6. 「Password to Access Management Interface 2」フィールドに、2 つ目のネットワーク管理インタフェースにアクセスするためのパスワードを入力します。

      入力時にパスワードは暗号化されます。

    7. 2 つ目の「If you are specifying the terminal server password below」の横にあるチェックボックスをクリックします。

    8. 「Password to Access Terminal Server Password 2」フィールドに、2 つ目の端末サーバーにアクセスするためのパスワードを入力します。

      入力時にパスワードは暗号化されます。

  7. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

  8. ターゲットホストが正常に作成されたことを確認するには、N1 SPS ブラウザインタフェースの左側にある「Hosts」リンクをクリックします。

    -target が付加された仮想ホストの名前が表示されます。たとえば、ホスト sunfire-b100s-1 のプロビジョニングターゲットを定義した場合は、仮想ホストは sunfire-b100s-1-target になります。

Procedureそのほかの遠隔管理ターゲットホストを作成する (コマンド行インタフェース)

次の CLI の例では、SunFire B100s システムのターゲットホストを作成します。

  1. Other コンポーネントの変数セットを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。


    # cr_cli -cmd cdb.vs.add -comp NM:/com/sun/n1osp/targets/Other -name "b100s10" \
    -u admin -p admin -vars "installPath=Blade-S10;description=S10 b100s blade target; \
    ethernet_mac_address=00:03:ba:29:e4:ea;ethernet_ip_address=10.216.0.11; \
    ethernet_netmask=255.255.255.192;architecture=sun4u;kernel_arch=sun4u;disk_size=30GB; \
    netmgmt_type_1=b1600sc;netmgmt_version_1=1.0; \
    netmgmt_hal_jar_1="file:///opt/SUNWn1osp/drivers/sun/b1600sc.jar"; \
    netmgmt_ip_address_1=10.216.0.60;netmgmt_protocol_1=telnet;netmgmt_port_1=s10; \
    power_service_true_false_1=true;boot_service_true_false_1=true; \
    console_service_true_false_1=true;netmgmt_userid_1=admin;netmgmt_password_1=Clz6pK2b6qw="
    

    これらの変数の詳細については、「そのほかの遠隔管理ターゲットホストの変数」を参照してください。

  2. 適切なパスワードアクセス権を設定するには、次のエントリが含まれるファイルを作成します。

    false
    admin
    false
    admin
    false
    admin
    false
    admin

    各行の意味は次のとおりです。

    • ファイルの最初の行は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの最初の「If you are specifying the password below」ボックスに対応します。

    • ファイルの第 2 行は、最初の管理インタフェースに対するパスワードです。

    • ファイルの第 3 行は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの最初の「If you are specifying the terminal server password below」ボックスに対応します。

    • ファイルの第 4 行は、最初の端末サーバーに対するパスワードです。

    • ファイルの第 5 行は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの 2 つ目の「If you are specifying the password below」ボックスに対応します。

    • ファイルの第 6 行は、2 つ目の管理インタフェースに対するパスワードです。

    • ファイルの第 7 行は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの 2 つ目の「If you are specifying the terminal server password below」ボックスに対応します。

    • ファイルの第 8 行は、2 つ目の端末サーバーに対するパスワードです。

    次の手順で思い出せるように、必ず意味のある名前をファイルに付けてください。たとえば、ファイル名を /tmp/b100s のようにします。

  3. プランを実行し、ターゲットホストを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。


    # cat /tmp/b100s | cr_cli -cmd pe.p.run -u admin -p admin \
    -PID NM:/com/sun/n1osp/targets/Other-create -tar H:NM:masterserver-osp -comp + \
    -vs b100s10 -pto 30 -nto 10 -f /tmp/b100s