Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (OS Provisioning Plug-In 3.0)

ProcedureRedHat Linux OS プロビジョニング用の PXE 構成ファイルを作成する

ターゲットホストに 非 JET RedHat Linux イメージを配備するには、手動で PXE 構成ファイルを作成する必要があります。このファイルには、各ハードウェアプラットフォームおよび RedHat Linux ディストリビューションに固有のパラメータが含まれます。

  1. テキストエディタでファイルを作成し、次のテキストを入力します。

    default el30 ks
    serial 0 9600
    label el30
    kernel vmlinuz
    append linksleep=30 ksdevice=eth0 console=ttyS1,9600 load_ramdisk=1 initrd=initrd.img network

    各行の意味は次のとおりです。

    • 先頭行 (default) は、ラベル el30 を使用し、Kickstart インストール (カーネルに ks を渡す) を行うことを示しています。

    • 3 行目 (label) は、ラベル el30 の定義です。

    • 4 行目 (kernel) は、読み込むカーネルの指定です。パスは pxelinux.0 に対して相対的です。

    • 5 行目 (append) には、一連のネットワーク構成パラメータが含まれています。append パラメータはすべて同じ行に存在する必要があります。ここに示す固有のパラメータは次のとおりです。

      linksleep=30 は、システムが動作していないと判断する前にカーネルに待機するよう通知します。ネットワークインタフェースの中には、アップ状態になるまで長い時間を要するものもあります。

      ksdevice=eth0 は、eth0 インタフェースを使用してインストールを行うことを示しています。このパラメータが省略されている場合は、eth0 が想定されます。

      console=ttyS1,9600 は、コンソールにインストール出力を表示するためのコンソールパラメータを指定しています。パラメータは、ターゲットハードウェアのプラットフォームに応じて異なります。

      load_ramdisk は、RAM ディスクに initrd.img を使用することを示しています。RAM ディスクのパスは pxelinux.0 に対して相対的です。

      initrd はネットワークインストールを実行することを示しています。

  2. ブートおよびインストールサーバー上の TFTP ルートディレクトリの pxelinux.cfg サブディレクトリに、このファイルを保存します。

    複数リリースの RedHat Linux OS のプロビジョニングを行えるようにする場合は、このファイルに、 rh30.cfg などの一意の名前を割り当てます。