国際化対応言語環境の利用ガイド

DtMail

サポートするスクリプトが増えたために、en_US.UTF-8 ロケールで実行される Solaris 9 DtMail は以下に示す各種の MIME 文字セットをサポートします。

このサポートによって、世界中のどの地域のどの文字セットで符号化された電子メールでも、ほとんどの場合は 1 つの DtMail のインスタンスだけで表示できます。DtMail は、到着した電子メールを、そこに指定されている MIME 文字セットと Content-Ttransfer-Encoding に基づいて復号化します。Windows-125x MIME 文字がサポートされています。

送信の場合は、受信者のメールユーザーエージェント (メールクライアント) が理解できる MIME 文字セットを指定する必要があります。あるいは、指定せずに、en_US.UTF-8 ロケールによって提供されるデフォルトの MIME 文字セットを使用することもできます。送信する電子メールの文字セットを切り替えるには、「新規メッセージ (New Message)」ウィンドウで Control Y を押すか、「書式 (Format)」メニューボタンをクリックしてから「文字セットを変更 (Change Char Set)」ボタンをクリックします。使用可能な次の文字セットが、「送信 (Send)」ボタンの上の左下隅に表示されます。

電子メールのヘッダーか本体に、その MIME 文字セットで表せない文字が含まれていると、システムはすべての文字を表せる UTF-8 文字セットに自動的に切り替わります。

メッセージに 7 ビット US-ASCII 文字しか使用されていない場合、電子メールのデフォルト MIME 文字セットは US-ASCII です。すべてのメールユーザーエージェントで文字や情報の欠落なしにメッセージを解釈できます。

複数のスクリプトの文字が含まれている電子メールの、デフォルトの MIME 文字セットは UTF-8 です。この場合、UTF-8 の 8 ビット文字はすべて Quoted-Printable エンコーディングによって符号化されます。MIME、登録されている MIME 文字セット、および Quoted-Printable エンコーディングについての詳細は、RFC 2045、2046、2047、2048、2049、2279、2152、2237、1922、1557、1555、1489 を参照してください。

図 5–12 DtMail New Message ウィンドウ

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