Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)

クライアントマシンから NIS+ を削除する

この節では、クライアントマシンから NIS+ を削除する方法について説明します。ただし、クライアントマシンから NIS+ を削除しても、ネットワークから NIS+ ネームサービスを削除したことにはならないので注意してください。ネットワークから NIS+ ネームサービスを削除して、NIS または /etc ディレクトリのファイルをネームサービスとして使用する状態に戻す場合は、NIS+ 名前空間を削除するを参照してください。

nisclient を使用してインストールした NIS+ を削除する

第 4 章「スクリプトを使用した NIS+ の設定」の説明に沿って nisclient - i スクリプトに使用して、NIS+ クライアントとして設定したクライアントマシンから NIS+ を削除するには、 nisclient-r オプションで実行します。


client# nisclient -r

nisclient -r では、nisclient -i 1 回分の処理が取り消されます。つまり、nisclient -i 実行以前にクライアントによって使用されていたネーミングシステム (NIS や /etc ディレクトリのファイルなど) が再び使用されるようになります。

NIS+ コマンドでインストールした NIS+ を削除する

第 4 章「スクリプトを使用した NIS+ の設定」の説明に沿って nisaddcreddomainname、および nisinit コマンドを使用して、NIS+ クライアントとして設定されたクライアントマシンから NIS+ を削除するには、 次の手順を行います。

  1. ファイル .rootkey を削除します。


    client# rm -f /etc/.rootkey
    
  2. keyservnis_cachemgrnscd のプロセス ID を確認して、終了します。


    client# ps -ef | grep keyserv
    	root 714 1 67 16:34:44 ? keyserv
    client# kill -9 714
    client# ps -ef | grep nis_cachemgr
    	root 123 1 67 16:34:44 ? nis_cachemgr
    client# kill -9 123
    client# ps -ef | grep nscd
    	root 707 1 67 16:34:44 ? nscd
    client# kill -9 707
    
  3. /var/nis ディレクトリとその下のファイルを削除します。


    clientmachine# rm -rf /var/nis/*