Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)

詳細入力フォーマット

以下の 2 つの項で述べる内容は、入力ファイル、およびコマンド行入力の両方の形式に適用されます。

多重マウントの位置

複数の location フィールドが、機能的には同じである複数の位置からエクスポートされた NFS ファイルシステムに対して指定できます。


% fncreate_fs org/sales/fs altair:/sales cygnus:/sales

オートマウンタが、選択肢の中から最適のサーバーを選択します。リストの中のいくつかの位置が同じパス名を共有している場合、これらは以下のようにコンマで区切ったホスト名のリストを使用して、結合されます。


% fncreate_fs org/sales/fs altair,cygnus:/sales

ホストは、丸括弧で囲った整数の形でホストに追加された重み係数により加重されることがあります。この場合、数字が小さければ小さいほど、望ましいサーバーであることを示します。デフォルトの重み係数は、ゼロ (もっとも望ましい) です。マイナスの数字は使用できません。

以下の例では、cygnus が望ましいサーバーになっていることを示す 1 つの方法を表わしています。


% fncreate_fs org/sales/fs altair(2),cygnus(1):/sales

変数の置き換え

前に $ の付く変数名を、fncreate_fsoptionslocation のフィールドで使用できます。たとえば、マウントの位置は、以下のように指定できます。


altair:/export/$CPU

対応するファイルシステムにマウントする際、オートマウンタにより、これらの変数がクライアントに固有の値に置き換えられます。上の例の場合、$CPU は、uname -p の出力結果、たとえば sparc で置き換えられます。