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トラブルシューティング

仮想デスクトップをホストする環境の設定は複雑な作業になることもあるため、いくつかの手順が最初の設定でうまくいかないことはめずらしくありません。そこで、いくつかのアドバイスを用意しました。


プール

新しいプールを作成して仮想マシンが自動的に作成されない場合、その原因は次のいずれかの可能性があります。
プールを作成して新しい仮想マシンが自動的に作成されたが、作成された仮想マシンを利用できません。

1. 使用している仮想マシンに十分なディスク容量が残っていることを確認します。

新たに作成された仮想マシンをユーザーが利用できる前に、デフォルトでスナップショットがとられます。この処理には十分なディスク容量が必要です。

2. Windows のゲストの OS のインスタンスの RDP ポート (通常は 3389) が開いていることを確認します。

新たに作成された仮想マシンが利用可能になる前に、Virtual Desktop Connector は仮想マシンに対して RDP 通信が確立されているかどうかを確認します。テストの成功を妨げるのは、次のような問題です。

Sun Ray DTU が電源再投入されていて仮想マシンに接続できない場合は、次の手順に従います。

1. 接続可能な仮想マシンがあることを確認します。

2. Windows のゲストの OS でリモートアクセスが正しく構成されていることを確認します (前述した手順 2 を参照)。

3. Virtual Desktop Connector がエージェントと通信できることを確認します。

VirtualCenter サーバー上のファイアウォールによって通信がブロックされる可能性があります。

4. Windows のゲストの OS に VMware のツールがインストールされていることを確認します。


ユーザー

ユーザーが Windows のゲストの OS のインスタンスにログインできない場合は、次の手順に従います。

single-step bulletユーザーがリモートアクセス用に構成され、リモートアクセスの実行を許可されていることを確認します。


マシン

使用されていない仮想マシンが中断されない場合は、次の手順に従います。

1. Windows のゲストの OS の「Power Option」が、スタンバイに対して構成されていることを確認します。

2. Virtual Desktop Connector Tools が Windows のゲストの OS にインストールされ、動作していることを確認します。

3. 仮想マシンが中断するように構成されていることを確認します。

「仮想マシン」の構成 (「Options/Power management」) を調べ、「仮想マシンの中断」項目が選択されていることを確認してください。



注 - Windows XP のスタンバイ機能に問題がある場合は、http://www.terranovum.com/projects/energystar/ez_gpo.html を参照してください。
EZ GPO には、電源オプションのグループポリシーが含まれています。



複製プロセスが期待どおりに動作しない場合は、次の手順に従います。

新しい仮想マシンがいつでも使用できる状態になっているかどうかを確認するために、Virtual Desktop Connector はその仮想マシンへの RDP 接続を開こうとします。場合によっては、特に Vista 用にカスタマイズされた VM テンプレートを使用する場合は、構築プロセスが完了する前に RDP が利用可能になることがあります。ただし、構築プロセスが完了する前に利用可能になった仮想マシンは使用できません。

次の手順は、この問題を修正するように、VMware を使用する Vista 用のカスタマイズの仕様に合わせてカスタマイズされた仮想マシンテンプレートを設定する方法について説明したものです。この手順では、仮想マシンテンプレートで RDP を無効にすることと、複製プロセスの最後でファイアウォールが RDP 接続をブロックしないようにすることが必要です。

Windows XP (手順 3) および Vista VM (手順 4) 用の手動の sysprep も用意されています。これらの手順は、Windows XP VM のみを使用する場合には必要ありません。



注 - Windows ファイアウォールを使用している場合は、「例外」の「リモート デスクトップ」の項目にチェックが付いていることを確認してください。



1. Windows の「コントロール パネル」の「システム」ダイアログの「リモート」セクションで、「リモート デスクトップ」のチェックボックスのチェックがオフになっていることを確認することによって、RDP を無効にします。

2. 次の内容のレジストリファイルを enableRdp.reg という名前で C:\ に作成します。


REGEDIT4
>[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Terminal Server]
"fDenyTSConnections"=dword:00000000 

 

enableRdp.reg ファイルにより、Windows レジストリを通して RDP が有効になります。このファイルは、前述したように複製プロセスの最後の最後にインストールする必要があるため、SetupComplete.cmd コマンドが Windows レジストリの設定キーを変更したときに、RDP 接続が成功します。

3. Windows XP の手動 sysprep では、Setup Manager ツールの「Additional Commands」に次が含まれています。


regedit /s C:\EnableRdp.reg

 

Setup Manager ツールは、sysprep の応答ファイルを作成するために使用されます。

4. Windows Vista の手動 sysprep およびカスタマイズの仕様では、次の内容のバッチファイルを SetupComplete.cmd という名前で %WINDIR%\Setup\Scripts に作成します。


regedit /s C:\EnableRdp.reg

 

Windows Vista は %WINDIR%\Setup\Scripts\SetepComplete.cmd を探し、sysprep を含めたすべての設定プロセスの最後に実行します。%WINDIR% のデフォルト設定は、C:\Windows です。


ネットワーク接続

仮想マシンに有効な IP アドレスがない、または ping できない場合は次の手順に従います。

single-step bulletネットワーク接続インタフェースが Virtual Infrastructure Client の ESX サーバーに対して適切に構成されていることを確認します。

ネットワークインタフェースが ESX サーバーに対して適切に構成されていない場合は、次の手順に従います。

single-step bullet仮想マシンが動作するサブネットで稼動中の、リースが十分で適切に構成された DHCP サーバーがあることを確認します。

http://www.vmware.com/support/pubs/vi_pubs.html のオンラインで利用可能な VMware のドキュメントを参照してください。

仮想マシンにリモートデスクトップ接続できない場合は、次の手順に従います。

1. 「システムのプロパティ」ダイアログの「リモート」タブで、リモートデスクトップ接続が有効になっていることを確認します。

これが有効になっている場合、問題はネットワーク設定に関係しています。

2. 仮想マシンのサブネットが、Remote Desktop Connection クライアントを実行する Windows マシンからアクセスできることを確認します。

仮想マシンのプライベートネットワークを設定する場合、そのネットワーク上にないマシンからは仮想マシンにアクセスできない可能性があります。

仮想デスクトップを表示しているウィンドウが動かなくなった場合は、次の手順を行います。

最初に RDP 接続を閉じずに仮想マシンを中断するか電源をオフにすると、ゲストの OS が終了しているのに RDP 接続は有効なままです。その結果、Windows セッションの最新の既知の状態を表示しているウィンドウが応答しなくなります。次の手順では、この問題を回避するために Virtual Infrastructure Client とゲストの OS の両方で「Run VMware Tools Scripts」パネルを設定する方法を示します。

1. Virtual Infrastructure Client で「Run VMware Tools Scripts」パネルを構成します。

a. 特定の VM の「Edit Settings」を選択すると、「Virtual Machine Properties」ページが表示されます。

b. 「Options」タブをクリックします。

c. 「VMware Tools」を選択します。

ここでは、「Power Controls」の動作 (「Start」、「Stop」、「Suspend」、「Reset」) を変更できます。

d. 「Power Off」スイッチ (赤い四角形) の横にある「Shut Down Guest」を選択します。

これにより、「Power Controls」ボタンを押すと、ゲストの OS が正常にシャットダウンされます。

e. 「Run VMware Tools Scripts」パネルで、「Before Powering Off」チェックボックスにチェックを付けます。

2. 前述した手順 a. から e. を繰り返して、「Run VMware Tools Scripts」パネルをゲストの OS で構成します。

3. ゲストの OS の poweroff-vm-default.bat スクリプトを変更します。

ゲストの OS 上でのインストール場所は、通常、次のとおりです。
C:\Program Files\VMware\VMware Tools
次のようなデフォルトのスクリプトが含まれます。

poweroff-vm-default.bat
poweroff-vm-default.bat
resume-vm-default.bat
suspend-vm-default.bat

4. poweroff-vm-default.bat スクリプトに tsdiscon.exe を追加します。

VMware Infrastructure Client から VM の電源をオフにしたときに最初に実行されるのが、poweroff-vm-default.bat スクリプトです。このスクリプトは tsdiscon.exe を呼び出し、それによって開いている RDP 接続がすべて閉じられます。