Sun Cluster データサービス開発ガイド (Solaris OS 版)

障害モニターのアクションの決定

xfnts_probe メソッドは scds_fm_action() を呼び出して、実行すべきアクションを決定します。

scds_fm_action() のロジックは次のとおりです。

たとえば、検証機能が xfs サーバーに正常に接続したが、切断に失敗したものと想定します。これは、サーバーは動作しているが、ハングしていたり、一時的に過負荷状態になっている可能性を示しています。切断に失敗すると、scds_fm_action() に部分的な障害 (50) が送信されます。この値は、データサービスを再起動するしきい値を下回っていますが、値は障害の履歴に記録されます。

次回の検証でもサーバーが切断に失敗した場合、scds_fm_action() が保持している障害の履歴に値 50 が再度追加されます。累積した障害の履歴が 100 になるので、scds_fm_action() はデータサービスを再起動します。