Sun Cluster データサービス開発ガイド (Solaris OS 版)

使用するパッケージスキーマの決定

次の表に、新しいリソースタイプに使用すべきパッケージスキーマの概要を示します。

表 4–1 使用するパッケージスキーマの決定

変更のタイプ 

Tunable 属性の値 

パッケージスキーマ 

RTR ファイルのみでプロパティーを変更します。 

ANYTIME

新しい RTR ファイルのみを提供します。 

メソッドを更新します。 

ANYTIME

古いメソッドとは異なるパスに、更新されたメソッドを配置します。 

新しい監視プログラムをインストールします。 

WHEN_UNMONITORED

モニターの直前のバージョンのみを上書きします。 

メソッドを更新します。 

新しい Update および Stop メソッドと古い Start メソッドの間には互換性がありません。

WHEN_OFFLINE

古いメソッドとは異なるパスに、更新されたメソッドを配置します。 

メソッドを更新し、RTR ファイルに新しいプロパティーを追加します。新しいメソッドには新しいプロパティーが必要です。 

目的は、ノードまたはゾーン上でリソースグループがオフライン状態からオンライン状態に移行した場合に、リソースの所属リソースグループをオンラインのまま保持しながらリソースがオンラインになるのを防ぐことです。 

WHEN_DISABLED

以前のバージョンのメソッドを上書きします。 

メソッドを更新し、RTR ファイルに新しいプロパティーを追加します。新しいメソッドは新しいプロパティーを必要としません。 

ANYTIME

以前のバージョンのメソッドを上書きします。 

メソッドを更新します。新しい Fini メソッドと古い Init メソッドには互換性がありません。

WHEN_UNMANAGED

古いメソッドとは異なるパスに、更新されたメソッドを配置します。 

メソッドを更新します。RTR ファイルは変更されていません。 

該当しません。RTR ファイルは変更されていません。 

以前のバージョンのメソッドを上書きします。RTR ファイルには変更を加えていないため、リソースを登録またはアップグレードする必要はありません。