Sun Cluster データサービス開発ガイド (Solaris OS 版)

サンプルデータサービスの概要

サンプルのデータサービスはクラスタのイベント (管理アクション、アプリケーションの異常終了、ノードまたはゾーンの異常終了など) に応じて、DNS アプリケーションの起動、停止、再起動や、クラスタのゾーンまたはノード間での DNS アプリケーションの切り替えを行います。

アプリケーションの再起動は、プロセス監視機能 (PMF) によって管理されます。アプリケーションの障害が再試行最大期間または再試行最大回数を超えると、障害モニターは、アプリケーションリソースを含むリソースグループを別のノードまたはゾーンにフェイルオーバーします。

サンプルのデータサービスは、nslookup コマンドを使用してアプリケーションが正常であることを確認する PROBE メソッドという形で障害監視機能を提供します。DNS サービスのハングを検出すると、PROBE は DNS アプリケーションをローカルで再起動することによって、この状況を修正しようとします。DNS アプリケーションをローカルで再起動することで状況が改善されず、サービスの問題が繰り返し検出される場合、PROBE は、サービスをクラスタ内の別のノードまたはゾーンにフェイルオーバーしようとします。

サンプルのデータサービスには、具体的に、次のような要素が含まれています。