Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)

ProcedureHAStoragePlus リソースの FileSystemMountPoints プロパティーを変更したあと障害から回復する

FileSystemMountPoints 拡張プロパティーの変更中に障害が発生した場合、HAStoragePlus リソースの状態はオンラインであり、かつ、障害が発生しています。障害を修正した後、HAStoragePlus の状態はオンラインです。

  1. 変更が失敗した原因となる障害を特定します。


    # clresource status hasp-resource
    

    障害が発生した HAStoragePlus リソースの状態メッセージは、その障害を示します。可能性のある障害は、次のとおりです。

    • ファイルシステムが存在するはずのデバイスが存在しません。

    • fsck コマンドによるファイルシステムの修復が失敗しました。

    • 追加しようとしたファイルシステムのマウントポイントが存在しません。

    • 追加しようとしたファイルシステムがマウントできません。

    • 削除しようとしたファイルシステムがアンマウントできません。

  2. 変更が失敗した原因となる障害を修正します。

  3. HAStoragePlus リソースの FileSystemMountPoints 拡張プロパティーを変更する手順を繰り返します。


    # clresource set -p FileSystemMountPoints="mount-point-list" hasp-resource
    
    -p FileSystemMountPoints="mount-point-list"

    高可用性ファイルシステムの変更が失敗したときに指定したマウントポイントをコンマで区切って指定します。

    hasp-resource

    変更しようとしている HAStoragePlus リソースを指定します。

  4. HAStoragePlus リソースがオンラインであり、障害が発生していないことを確認します。


    # clresource status
    

例 2–38 障害が発生した HAStoragePlus リソースの状態

次に、障害が発生した HAStoragePlus リソースの状態の例を示します。fsck コマンドによるファイルシステムの修復が失敗したため、このリソースには障害が発生しています。


# clresource status

  === Cluster Resources ===

  Resource Name     Node Name     Status       Status Message
  --------------    ----------    -------      -------------
  rshasp            node46        Offline      Offline
                    node47        Online       Online Faulted - Failed to fsck: /mnt.