Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)

ProcedureHAStoragePlus リソースの Zpools プロパティーを変更したあと障害から回復する

Zpools 拡張プロパティーの変更中に障害が発生した場合、HAStoragePlus リソースの状態はオンラインであり、かつ、障害が発生しています。障害を修正した後、HAStoragePlus の状態はオンラインです。

  1. 変更が失敗した原因となる障害を特定します。


    # clresource status hasp-resource
    

    障害が発生した HAStoragePlus リソースの状態メッセージは、その障害を示します。可能性のある障害は、次のとおりです。

    • zpool のファイルシステムの ZFS マウントポイントのプロパティーが legacy に設定されている。

    • ZFS のプール zpool がインポートに失敗した。

    • ZFS のプール zpool がエクスポートに失敗した。

  2. 変更が失敗した原因となる障害を修正します。

  3. HAStoragePlus リソースの zpools 拡張プロパティーを変更する手順を繰り返します。


    # clresource set -p Zpools="zpools-list" hasp-resource
    
    -p Zpools="zpools-list"

    HAStoragePlus が現在管理している ZFS ストレージプール名のコンマ区切りリストから、削除する ZFS ストレージプール名を除いたものを指定します。

    hasp-resource

    変更しようとしている HAStoragePlus リソースを指定します。

  4. HAStoragePlus リソースがオンラインであり、障害が発生していないことを確認します。


    # clresource status
    

例 2–39 障害が発生した HAStoragePlus リソースの状態

次に、障害が発生した HAStoragePlus リソースの状態の例を示します。ZFS のプール zpool がインポートに失敗したため、このリソースには障害が発生しています。


# clresource status hasp-resource

  === Cluster Resources ===

  Resource Name     Node Name     Status            Status Message
  --------------    ----------    -------           -------------
  hasp-resource     node46        Online            Faulted - Failed to import:hazpool
                    node47        Offline           Offline