この手順は、リソースグループ、リソースタイプ、およびリソースが構成されていないクラスタに構成データを複製します。この手順では、あるクラスタから構成データのコピーを取得し、このデータを使用して、別のクラスタ上で構成データを生成します。
システム管理者役割を使用して、構成データをコピーしたいクラスタノードにログインします。
たとえば、node1 にログオンすると仮定します。
システム管理者役割が与える役割によるアクセス制御 (RBAC) 権は、次のとおりです。
solaris.cluster.resource.read
solaris.cluster.resource.modify
node1 % scsnapshot -s scriptfile |
scsnapshot ツールは、 scriptfile というスクリプトを生成します。scsnapshot ツールの使用法の詳細については、scsnapshot(1M) のマニュアルページを参照してください。
このスクリプトを編集して、構成データを複製したいクラスタに固有な特徴に合わせます。
たとえば、スクリプト内にある IP アドレスやホスト名を変更します。
このスクリプトを、構成データを複製したい任意のクラスタノードから実行します。
このスクリプトは、スクリプトが生成されたクラスタとローカルクラスタの特性を比較します。これらの特性が同じでない場合、このスクリプトはエラーを書き込んで終了します。次に、-f オプションを使用してスクリプトを実行し直すかどうかをたずねるメッセージが表示されます。-f オプションを使用した場合、上記のような特性の違いを無視して、スクリプトを強制的に実行します。-f オプションを使用した場合、クラスタ内に不整合がないことを確認します。
このスクリプトは、Sun Cluster リソースタイプがローカルクラスタ上に存在することを確認します。リソース型がローカルクラスタに存在しない場合、このスクリプトはエラーを書き込んで終了します。もう一度スクリプトを実行する前に、存在しないリソースタイプをインストールするかどうかをたずねるメッセージが表示されます。