問題の概要: -clnode remove --force コマンドはメタセットからノードを削除するべきですが、できません。『Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)』 には、クラスタからノードを削除するための手順が記載されています。これらの手順は、clnode remove を実行する前に、 metaset コマンドを実行して Solaris ボリュームマネージャーディスクセットを削除する方法を説明しています。
対処方法: 手順に従わなかった場合は、通常の方法で CCR から無効なノードデータをクリアしなければならない場合があります。アクティブなクラスタノードから、 metaset コマンドを使用して Solaris ボリュームマネージャーディスクセットからノードをクリアします。続いて clnode clear --force obsolete_nodename を実行します。
問題の概要: Solaris 10 End User ソフトウェアグループの SUNWCuser を使用してインストールされたクラスタで、scsnapshot コマンドを実行すると、次のエラーが表示されて失敗する場合があります。
# scsnapshot -o … /usr/cluster/bin/scsnapshot[228]: /usr/perl5/5.6.1/bin/perl: not found |
対処方法: 次のいずれかを行います。
Solaris Entire Distribution ソフトウェアグループをインストールする。
Perl パッケージ SUNWpl5u、SUNWpl5v、SUNWpl5p をインストールする。
問題の概要: 共有アドレスリソースの Auxnodelist プロパティーは、共有アドレスリソースの作成時には使用できません。これは、この共有アドレスネットワークリソースに依存するスケーラブルリソースの作成時に、検証エラーと SEGV を引き起こします。スケーラブルリソースの検証エラーメッセージは次の形式です。
Method methodname (scalable svc) on resource resourcename stopped or terminated due to receipt of signal 11 |
また、ssm_wrapper からコアファイルが生成されます。ユーザーは Auxnodelist プロパティーを設定できないため、共有アドレスをホストできてもプライマリとしては機能しないクラスタノードを識別できません。
対処方法: あるノード上で、Auxnodelist プロパティーを指定せずに共有アドレスリソースを再度作成します。続いてスケーラブルリソースの作成コマンドを再度実行し、ネットワークリソースとしてユーザーが再度作成した共有アドレスリソースを使用します。
問題の概要: 定足数サーバーコマンド clquorumserver は、次の再起動用の起動メカニズムの状態を正しく設定しません。
対処方法: 次の作業を実行して定足数サーバーソフトウェアを起動または停止します。
quorumserver サービスの状態を表示します。
# svcs -a | grep quorumserver |
サービスが無効である場合、出力は次のような形式になります。
disabled 3:33:45 svc:/system/cluster/quorumserver:default |
定足数サーバーソフトウェアを起動します。
quorumserver サービスが disabled の場合、svcadm enable コマンドを使用します。
# svcadm enable svc:/system/cluster/quorumserver:default |
quorumserver サービスが online の場合、clquorumserver コマンドを使用します。
# clquorumserver start + |
quorumserver サービスを無効にします。
# svcadm disable svc:/system/cluster/quorumserver:default |
定足数サーバーソフトウェアを起動します。
# clquorumserver start + |
/etc/rc2.d/.S99quorumserver ファイルを /etc/rc2.d/S99quorumserver に名前変更します。
# mv /etc/rc2.d/.S99quorumserver /etc/rc2.d/S99quorumserver |