Sun Cluster 3.2 ご使用にあたって (Solaris OS 版)

Procedureスクリプトの使用手順

始める前に

次のいずれかの方法で、このスクリプトを準備して実行します。

  1. スーパーユーザーとしてログインします。

  2. 次の内容のスクリプトを作成します。

    #!/bin/ksh
    
    typeset PLATFORM=${PLATFORM:-`uname -p`}
    typeset PATHNAME=${PATHNAME:-/cdrom/cdrom0/Solaris_${PLATFORM}/Product/sun_cluster/Solaris_10/Packages}
    typeset BASEDIR=${BASEDIR:-/}
    
    cd $PATHNAME
    for i in *
    do
    	if pkginfo -R ${BASEDIR} $i >/dev/null 2>&1
    	then
    		mkdir -p ${BASEDIR}/var/sadm/pkg/$i/save/pspool
    		pkgadd -d . -R ${BASEDIR} -s ${BASEDIR}/var/sadm/pkg/$i/save/pspool $i
    	fi
    done
  3. 変数 PLATFORMPATHNAME、および BASEDIR を設定します。

    これらの変数を環境変数として設定するか、または直接スクリプト内の値を変更します。

    PLATFORM

    プラットフォームの名前です。たとえば、sparcx86 です。デフォルトで、PLATFORM 変数は uname -p コマンドの出力に設定されます。

    PATHNAME

    Sun Cluster フレームワークまたはデータサービスパッケージをインストールできるデバイスへのパスです。この値は、pkgadd コマンドの -d オプションに対応します。

    たとえば、Sun Cluster フレームワークパッケージの場合、この値は次のような形式になります。


    /cdrom/cdrom0/Solaris_${PLATFORM}/Product/sun_cluster/Solaris_10/Packages

    データサービスパッケージの場合、この値は次のような形式になります。


    /cdrom/cdrom0/Solaris_${PLATFORM}/Product/sun_cluster_agents/Solaris_10/Packages
    BASEDIR

    ルートパスとして使用し、pkgadd コマンドの -R オプションに対応する、ディレクトリのフルパス名です。ライブアップグレードの場合は、この値を、scinstall コマンドの -R オプションで使用されるルートパスに設定します。デフォルトで、BASEDIR 変数は、ルート (/) ファイルシステムに設定されます。

  4. Sun Cluster フレームワークパッケージ用に 1 回、データサービスパッケージ用に 1 回、スクリプトを実行します。

    スクリプトの実行後、各パッケージのコマンドプロンプトに次のメッセージが表示されます。


    Transferring pkgname package instance

    注 –

    パッケージ用の pspool ディレクトリがすでに存在する場合、またはスクリプトが同じパッケージセット用に 2 回実行された場合、次のエラーがコマンドプロンプトに表示されます。


    Transferring pkgname package instance
    pkgadd: ERROR: unable to complete package transfer
        - identical version of pkgname already exists on destination device

    このメッセージは無害なので、無視しても問題ありません。


  5. フレームワークパッケージとデータサービスパッケージの両方用にスクリプトを実行したあと、ノードをクラスタモードで起動します。