この節では、『Sun Cluster Data Service for MaxDB Guide for Solaris OS 』内の記述の誤りと記載漏れについて説明します。
Sun Cluster Data Service for MaxDB は、SPARC および x86 ベースのシステム上の非大域ゾーンをサポートしています。このサポートのために、Sun Cluster Data Service for MaxDB ガイドに対して次の変更を加える必要があります。次の手順は、大域ゾーンで実行するように構成されたクラスタ上で実行できます。非大域ゾーンで実行するようにクラスタをインストールする場合は、後述のように不要になる手順もあります。
各ゾーン上で、ネームサービス検索による失敗を回避するため、 /etc/hosts ファイル内にすべてのネットワークリソースが存在することを確認します。
各ゾーンで、/etc/group ファイルに MaxDB グループのエントリを作成し、予定するユーザーをこのグループに追加します。
各ゾーンで、MaxDB ユーザー ID のエントリを作成します。
次のコマンドを使用して、/etc/passwd と /etc/shadow ファイルにユーザー ID のエントリを作成します。
# useradd -u uid -g group -d /sap-home maxdb user |
MaxDB が実行可能なゾーン内に、マウントポイントディレクトリを作成します。
切り替えまたはフェイルオーバーの発生時に Sun Cluster HA for MaxDB が正しく起動したり停止したりするように、/etc/nsswitch.conf を構成します。
各ゾーン上で、大域ゾーン /etc/services から取得したすべての必要な MaxDB ポートを使用して、/etc/services ファイルを更新します。この手順は、非大域ゾーンにインストールされる MaxDB には不要です。
大域ゾーンからすべてのローカルゾーンノードに、/etc/opt/sdb をコピーします。この手順は、非大域ゾーンにインストールされる MaxDB には不要です。
大域ゾーンからすべてのローカルゾーンノードに、/var/spool/sql をコピーします。この手順は、非大域ゾーンにインストールされる MaxDB には不要です。
x86 ベースシステムの場合に限り、MaxDB を実行する予定のすべてのローカルゾーン上で crle -64 -u -l /sapmnt/MaxDBSystemName/exe を実行します。