Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)

リソースプロパティーの属性

この節では、システム定義プロパティーの変更または拡張プロパティーの作成に使用できるリソースプロパティーの属性について説明します。


注意 – 注意 –

booleanenumint タイプのデフォルト値に、Null または空の文字列 ("") は指定できません。


以下にプロパティー名とその説明を示します。

Array_maxsize

stringarray タイプの場合、設定できる配列要素の最大数。

Array_minsize

stringarray タイプの場合、設定できる配列要素の最小数。

Default

プロパティーのデフォルト値を示します。

Description

プロパティーを簡潔に記述した注記 (文字列)。RTR ファイル内でシステム定義プロパティーに対する Description 属性を設定することはできません。

Enumlist

enum タイプの場合、プロパティーに設定できる文字列値のセット。

Extension

リソースタイプの実装によって定義された拡張プロパティーが RTR ファイルのエントリで宣言されていることを示します。拡張プロパティーが使用されていない場合、そのエントリはシステム定義プロパティーです。

Max

int タイプの場合、プロパティーに設定できる最大値。

Maxlength

string および stringarray タイプの場合、設定できる文字列の長さの最大値。

Min

int タイプの場合、プロパティーに設定できる最小値。

Minlength

string および stringarray タイプの場合、設定できる文字列の長さの最小値。

Per_node

使用された場合、拡張プロパティーがノード単位またはゾーン単位で設定できることを示します。

Per_node プロパティー属性をタイプ定義で指定する場合は、Default プロパティー属性でデフォルト値も指定してください。デフォルト値を指定すると、明示的な値が割り当てられていないノードまたはゾーン上でノード単位またはゾーン単位のプロパティーをユーザーが要求した場合に、値が返されることが保証されます。

タイプ stringarray のプロパティーには Per_node プロパティー属性を指定できません。

Property

リソースプロパティーの名前。

Tunable

クラスタ管理者がリソースのプロパティー値をいつ設定できるかを示します。クラスタ管理者にプロパティーの設定を許可しない場合は、NONE または FALSE に設定します。クラスタ管理者にプロパティーの調整を許可する値には、TRUE または ANYTIME (任意の時点)、AT_CREATION (リソースの作成時のみ)、または WHEN_DISABLED (リソースが無効のとき) があります。ほかの条件 (「監視をいつ無効にするか」や「いつオフラインにするか」など) を設定する場合は、この値を ANYTIME に設定し、Validate メソッドを使ってリソースの状態を検証します。

デフォルトは、次のエントリに示すように、標準リソースプロパティーごとに異なります。RTR ファイルで特に指定していない限り、拡張プロパティーを調整する設定のデフォルトは TRUE (ANYTIME) です。

プロパティーの型

指定可能な型は、stringbooleanintegerenumstringarray です。RTR ファイル内で、システム定義プロパティーの型の属性を設定することはできません。タイプは、RTR ファイルのエントリに登録できる、指定可能なプロパティー値とタイプ固有の属性を決定します。enum タイプは、文字列値のセットです。