Sun Cluster の概要 (Solaris OS 版)

CPU の制御

クラスタ上で動作する各アプリケーションおよびサービスには、それぞれ固有の CPU の要件があります。表 2–2 に、Solaris オペレーティングシステムのさまざまなバージョンで利用可能な CPU 制御動作を示します。

表 2–2 CPU の制御

Solaris のバージョン 

ゾーン 

制御 

Solaris 9 オペレーティングシステム 

該当なし 

CPU の配分の割り当て 

Solaris 10 オペレーティングシステム 

大域 

CPU の配分の割り当て 

Solaris 10 オペレーティングシステム 

非大域 

CPU の配分の割り当て 

CPU の数の割り当て 

専用のプロセッサセットの作成 


注 –

CPU の配分を行う場合、クラスタ上のデフォルトのスケジューラを Fair Share Scheduler (FSS) にする必要があります。


非大域ゾーンで専用のプロセッサセットのリソースグループに割り当てられた CPU を制御すると、CPU をもっとも厳密に制御できます。これは、あるリソースグループ向けに CPU を予約した場合、この CPU はほかのリソースグループからは使用できないためです。CPU の制御の構成の詳細については、『Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)』の第 9 章「CPU 使用率の制御の構成」を参照してください。