Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)

Procedureグローバルデバイス名前空間を更新する

新しいグローバルデバイスを追加するときに、cldevice populate コマンドを実行して手作業でグローバルデバイス名前空間を更新します。


注 –

コマンドを実行するノードがクラスタのメンバーでない場合は、cldevice populate コマンドを実行しても無効です。また、/global/.devices/node@ nodeID ファイルシステムがマウントされていない場合も、コマンドは無効になります。


この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。

  1. クラスタの任意のノードで、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する役割になります。

  2. クラスタの各ノードで devfsadm(1M) コマンドを実行します。

    このコマンドは、すべてのノードで同時に実行できます。

  3. 名前空間を再構成します。


    # cldevice populate
    
  4. ディスクセットの作成に移る前に、各ノードで cldevice populate コマンドが終了しているかを確認します。

    ノードの 1 つで cldevice コマンドを実行すると、このコマンドはリモートから自分自身をすべてのノードで呼び出します。 cldevice populate コマンドが処理を終了したかどうかを確認するには、クラスタの各ノードで次のコマンドを実行します。


    # ps -ef | grep scgdevs
    

例 5–20 グローバルデバイス名前空間の更新

次の例に、cldevice populate コマンドを正しく実行することにより生成される出力を示します。


# devfsadm
cldevice populate 
Configuring the /dev/global directory (global devices)...
obtaining access to all attached disks
reservation program successfully exiting
# ps -ef | grep scgdevs