Solaris 9 を実行中で、クラスタにディスクセットを 4 つ以上作成する場合は、ディスクセットを作成する前に次の各手順を行う必要があります。Solaris 10 を実行中である場合はこの手順を実行する必要はありません。初めてディスクセットをインストールする場合や、完全に構成されたクラスタにさらにディスクセットを追加する場合には次の手順に従います。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
md_nsets 変数が十分に大きな値であることを確認します。この値は、クラスタに作成する予定のディスクセットの合計数より大きな値である必要があります。
クラスタの任意のノードで、/kernel/drv/md.conf ファイルの md_nsets 変数の値を検査します。
クラスタ内にあるディスクセットの数が md_nsets の既存の値から 1 を引いた値よりも大きい場合、各ノード上で md_nsets の値を増やします。
ディスクセットの最大数は md_nsets の値から 1 を引いた値です。md_nsets に設定できる最大値は 32 です。
クラスタの各ノードの /kernel/drv/md.conf ファイルが同じであるかを確認します。
このガイドラインに従わないと、重大な Solaris Volume Manager エラーが発生し、データが失われることがあります。
ノードのどれか 1 つでクラスタを停止します。
# cluster shutdown -g0 -y |
クラスタ内にある各ノードを再起動します。
SPARC ベースのシステム上で、以下のコマンドを実行します。
ok boot |
x86 ベースのシステムでは、次の操作を実行します。
GRUB メニューが表示された時点で、適切な Solaris エントリを選択し Enter キーを押します。GRUB メニューは次のようになっています。
GNU GRUB version 0.95 (631K lower / 2095488K upper memory) +-------------------------------------------------------------------------+ | Solaris 10 /sol_10_x86 | | Solaris failsafe | | | +-------------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the commands before booting, or 'c' for a command-line. |
クラスタの各ノードで devfsadm(1M) コマンドを実行します。
このコマンドは、すべてのノードで同時に実行できます。
クラスタのノードの 1 つから cldevice populate コマンドを実行します。
ディスクセットの作成に移る前に、各ノードで cldevice populate コマンドが終了しているかを確認します。
ノードの 1 つで cldevice コマンドを実行すると、このコマンドはリモートから自分自身をすべてのノードで呼び出します。 cldevice populate コマンドが処理を終了したかどうかを確認するには、クラスタの各ノードで次のコマンドを実行します。
# ps -ef | grep scgdevs |