Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)

ProcedureSPARC: Solaris 9 OS で CPU 使用率を制御する

Solaris 9 OS を実行するクラスタ上のリソースグループに CPU シェアを割り当るには、この手順を実行します。

リソースグループに CPU シェアが割り当てられている場合、Sun Cluster ソフトウェアは、リソースグループの 1 つのリソースを起動する際に、次の作業を実行します。

CPU 制御機能の構成の詳細については、rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。

  1. システムのスケジューラを、公平配分スケジューラ (FSS) に設定します。


    # dispadmin -d FSS
    

    次の再起動時に、FSS がデフォルトのスケジューラになります。この構成をすぐに有効にするには、priocntl コマンドを使用します。


    # priocntl -s -c FSS
    

    priocntl コマンドと dispadmin コマンドを組み合わせて使用することで、FSS がすぐにデフォルトのスケジューラになり、再起動後もそのままになります。スケジューリングクラスの設定の詳細については、dispadmin(1M) および priocntl(1) のマニュアルページを参照してください。


    注 –

    FSS がデフォルトのスケジューラでない場合、CPU シェアの割り当ては有効になりません。


  2. CPU 制御機能を構成します。


    # clresourcegroup create -p RG_SLM_TYPE=automated \
     [-p RG_SLM_CPU_SHARES=value] resource_group_name
    
    -p RG_SLM_TYPE=automated

    CPU の使用状況を管理できるようにし、システム資源管理用に Solaris OS を設定する手順の一部を自動化します。

    -p RG_SLM_CPU-SHARES=value

    リソースグループ固有のプロジェクト project.cpu-shares に割り当てられた CPU シェアの数を指定します。

    resource_group_name

    リソースグループの名前を指定します。

    このステップによりリソースグループが作成されます。また、clresourcegroup set コマンドを使用して既存のリソースグループを変更することもできます。

  3. 構成の変更を有効にします。


    # clresourcegroup online -M resource_group_name
    
    resource_group_name

    リソースグループの名前を指定します。


    注 –

    SCSLM_resource_group_name プロジェクトは削除または変更しないでください。手動で、たとえば project.max-lwps プロパティーを構成することにより、プロジェクトにさらにリソース制御を追加できます。詳細は、projmod(1M) のマニュアルページを参照してください。