あるストレージデバイスのデフォルトのフェンシングが pathcount または scsi3 に設定されている場合、そのデバイスのデフォルトのフェンシング設定は、グローバル設定よりも優先されます。ストレージデバイスのデフォルトのフェンシング設定が global に設定されている場合、ストレージデバイスはグローバル設定を使用します。たとえば、ストレージデバイスのデフォルト設定が pathcount である場合、この手順を使用してグローバルな SCSI プロトコル設定を SCSI3 に変更しても、設定は変更されません。単一デバイスのデフォルト設定を変更するには、「単一ストレージデバイスの SCSI プロトコルを変更する」の手順を使用します。
定足数デバイスのデフォルトのフェンシング設定を変更するには、デバイスの構成を解除し、設定を変更して、定足数デバイスを再構成します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、solaris.cluster.modify RBAC の承認を提供する役割になります。
定足数デバイスではないすべてのストレージデバイスの SCSI プロトコルを設定します。
cluster set -p global_fencing={scsi3 | pathcount} |
すべての共有デバイスの現在のグローバルなデフォルトフェンシングアルゴリズムを設定します。
SCSI-3 プロトコルを使用します。
共有デバイスに接続されている DID パスの数でフェンシングプロトコルを決定します。
次の例では、クラスタ上のすべてのストレージデバイスの SCSI プロトコルを、SCSI-3 プロトコルに設定します。
# cluster set -p global_fencing=scsi3 |