データサービス開発ライブラリ (Data Service Development Library: DSDL) は、RMAPI 上に構築されており、基盤となる RGM の「メソッドコールバックモデル」を維持しながら、上位レベルの統合フレームワークを提供します。libdsdev.so ライブラリには、DSDL 関数が含まれています。
DSDL は、次のようなさまざまなデータサービス開発向けの機能を提供します。
libscha.so。低レベルのリソース管理 API。
PMF。プロセスとその子孫を監視し、これらが終了したときに再起動する手段を提供する、プロセス監視機能 (Process Monitor Facility: PMF)。詳細は、pmfadm(1M) と rpc.pmfd(1M) のマニュアルページを参照してください。
hatimerun。タイムアウトを適用してプログラムを実行するための機能。hatimerun(1M) のマニュアルページを参照してください。
DSDL は、大多数のアプリケーションに対して、データサービスの構築に必要なほとんどまたはすべての機能を提供します。DSDL は、低レベルの API の代わりになるものではなく、低レベルの API をカプセル化および拡張するためのものであることに注意してください。事実、多くの DSDL 関数は libscha.so 関数を呼び出します。これと同じように、開発者は、DSDL を使用しながら libscha.so 関数を直接呼び出すことによって、データサービスの大半を作成することができます。
DSDL の詳細については、第 6 章「Data Service Development Library」、および scha_calls(3HA) のマニュアルページを参照してください。