Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)

SPARC: LDoms ゲストドメイン: ボックス内クラスタトポロジ

この Logical Domains (LDoms) ゲストドメイントポロジでは、クラスタと、そのクラスタ内のすべてのノードは同じ Solaris ホスト上に存在します。各 LDoms ゲストドメインノードは、クラスタ内の Solaris ホストと同じように動作します。定足数デバイスを含める必要をなくすために、この構成には 2 つのノードのみではなく、3 つのノードが含まれます。

このトポロジでは、プライベートネットワークの仮想スイッチ (vsw) 間の通信のみが必要であるため、各仮想スイッチを物理ネットワークに接続する必要はありません。このトポロジでは、すべてのクラスタノードが同じホスト上に置かれるため、クラスタノードは同じストレージデバイスを共有することもできます。クラスタ内の LDoms ゲストドメインおよび LDoms I/O ドメインの使用法とインストールのガイドラインに関する詳細は、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』「Sun Logical Domains ソフトウェアをインストールしてドメインを作成する」を参照してください。

このトポロジでは、クラスタ内のすべてのノードが同じホスト上に置かれるため、高可用性は提供されません。ただし、開発者と管理者にとっては、テストや運用面以外の作業を行うのにこのトポロジが役立つ場合があります。このトポロジは、「ボックス内クラスタ」とも呼ばれます。

次の図はボックス内クラスタ構成を示したものです。

図 2–6 SPARC: ボックス内クラスタトポロジ

図 : この図については、前の本文中で説明しています。