Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)

推奨される定足数の構成

この節では、推奨される定足数の構成例を示します。回避すべき定足数の構成例については、「望ましくない定足数の構成」を参照してください。

2 ホスト構成の定足数

2 ホストのクラスタを形成するには、2 つの定足投票数が必要です。これらの 2 つの投票数は、2 つのクラスタホスト、または 1 つのホストと 1 つの定足数デバイスのどちらかによるものです。

図 3–2 2 ホスト構成

図: 2 つのホストに接続された 1 つの定足数デバイスを持つホスト A およびホスト B を示しています。

2 ホストより大きな構成での定足数

クラスタに 3 つ以上のホストが含まれている場合、定足数デバイスを持たない 1 つのホストに障害が発生してもクラスタはその影響を受けないので、定足数デバイスは必要ありません。ただし、このような条件下では、クラスタ内に過半数のホストがないとクラスタを起動できません。

3 つ以上のホストを含むクラスタに定足数デバイスを追加できます。ホストおよび定足数デバイスの投票数を含め、パーティションが定足投票数の過半数を獲得している場合、そのパーティションはクラスタとして存続できます。したがって、定足数デバイスを追加する場合は、定足数デバイスを構成するかどうか、および定足数デバイスの構成先を選択するときに、発生する可能性があるホストおよび定足数デバイスの障害を考慮するようにしてください。

図: 構成 1: HostA-D。A/B が (->) QD1 に接続。C/D -> QD2。構成 2: HostA-C。A/C -> QD1。B/C -> QD2。構成 3: HostA-C -> 1 つの QD。