Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)

ProcedureCluster Control Panel ソフトウェアを管理コンソールにインストールする


注 –

管理コンソールの使用は必須ではありません。管理コンソールを使用しない場合は、クラスタ内の特定のノードから管理作業を行います。

このソフトウェアを使用して Sun Logical Domains (LDoms) のゲストドメインに接続することはできません。


この手順では、管理コンソールに Cluster Control Panel (CCP) ソフトウェアをインストールする方法を説明します。CCP は、cconsolecsshctelnet、および crlogin ツール。これらの各ツールは、共通ウィンドウや一連のノードとの多重ウィンドウ接続を提供します。共通ウィンドウを使用すると、すべてのノードに入力を一括送信できます。詳細は、ccp(1M) のマニュアルページを参照してください。

Sun Cluster 3.2 1/09 ソフトウェアがサポートする特定のバージョンの Solaris OS が動作する任意のデスクトップマシンを管理コンソールとして使用できます。Sun Cluster を SPARC ベースのシステムで使用している場合は、管理コンソールを Sun Management Center コンソールやサーバーとして使用することもできます。Sun Management Center ソフトウェアをインストールする方法については、 Sun Management Center のマニュアルを参照してください。

始める前に

サポートされている Solaris OS 環境のバージョンと Solaris パッチが管理コンソールにインストールされていることを確認してください。すべてのプラットフォームで、少なくともエンドユーザー Solaris ソフトウェアグループが必要です。

  1. 管理コンソールでスーパーユーザーになります。

  2. DVD-ROM ドライブに Sun Java Availability Suite DVD-ROM を挿入します。

    ボリューム管理デーモン vold(1M) が実行中で、CD-ROM または DVD デバイスを管理するよう構成されている場合、このデーモンは自動的にメディアを /cdrom/cdrom0/ ディレクトリにマウントします。

  3. /cdrom/suncluster_3_0Packages/ ディレクトリ (ここで、archsparc または x86 (Solaris 10 のみ)、ver は Solaris 9 の場合 9、Solaris 10 の場合 10


    adminconsole# cd /cdrom/cdrom0//cdrom/suncluster_3_0Packages/
    
  4. SUNWccon パッケージをインストールします。


    adminconsole# pkgadd -d . SUNWccon
    
  5. (省略可能) Sun Cluster マニュアルページのパッケージをインストールします。


    adminconsole# pkgadd -d . pkgname
    

    パッケージ名 

    説明 

    SUNWscman

    Sun Cluster フレームワークのマニュアルページ 

    SUNWscdsman

    Sun Cluster データサービスのマニュアルページ 

    SUNWscqsman

    Sun Cluster Quorum Server のマニュアルページ 

    Sun Cluster マニュアルページパッケージを管理コンソールにインストールする場合、Sun Cluster ソフトウェアをクラスタノードまたは定足数サーバーにインストールする前に、それらのパッケージを管理コンソールから表示できます。

  6. DVD-ROM ドライブから Sun Java Availability Suite DVD-ROM を取り出します。

    1. DVD-ROM が使用されていないことを確認し、DVD-ROM 上にないディレクトリに移動します。

    2. DVD-ROM を取り出します。


      adminconsole# eject cdrom
      
  7. 管理コンソールに /etc/clusters ファイルを作成します。

    クラスタ名と、各クラスタノードの物理ノード名をファイルに追加します。


    adminconsole# vi /etc/clusters
    clustername node1 node2
    

    詳細については、/opt/SUNWcluster/bin/clusters(4)マニュアルページを参照してください。

  8. /etc/serialports ファイルを作成します。

    このファイルに、クラスタ内の各ノード用のエントリを追加します。物理ノード名、コンソールアクセスデバイスのホスト名、およびポート番号を指定します。コンソールアクセスデバイスの例として、端末集配信装置 (Terminal Concentrator、TC)、システムサービスプロセッサ (System Service Processor、SSP)、および Sun Fire システムコントローラがあります。


    adminconsole# vi /etc/serialports
    node1 ca-dev-hostname port
    node2 ca-dev-hostname port
    
    node1、node2

    クラスタノードの物理名

    ca-dev-hostname

    コンソールアクセスデバイスのホスト名

    port

    Secure Shell 接続のためのシリアルポート番号、 または Secure Shell ポート番号。

    /etc/serialports ファイルを作成するためには、次の注意事項に従ってください。

    • Sun Fire 15000 システムコントローラでは、各エントリのシリアル番号に telnet(1)ポート番号 23 を使用します。

    • その他すべてのコンソールアクセスデバイスの場合、telnet 接続を使用してコンソールに接続するには、物理ポート番号ではなく、telnet シリアルポート番号を使用します。 telnet シリアルポート番号は、物理ポート番号に 5000 を加えた値です。たとえば、物理ポート番号が 6 の場合、telnet シリアルポート番号は 5006 になります。

    • Sun Enterprise 10000 サーバーの詳細と注意事項については、 /opt/SUNWcluster/bin/serialports(4) のマニュアルページを参照してください。

    • ノードコンソールへの Secure Shell 接続の場合は、各ノードで保護付きの接続に使用するコンソールアクセスデバイスの名前とポート番号を指定します。Secure Shell のデフォルトポート番号は 22 です。

    • 管理コンソールを直接クラスタノードに接続したり、管理ネットワーク経由で接続する場合は、ノードごとにそのノードが管理コンソールや管理ネットワークへの接続に使用するホスト名とポート番号を指定します。

  9. (省略可能) 便宜上、管理コンソール上のディレクトリパスを設定します。

    1. /opt/SUNWcluster/bin/ ディレクトリを PATH に追加します。

    2. /opt/SUNWcluster/man/ ディレクトリを MANPATH に追加します。

    3. SUNWscman パッケージをインストールした場合は、/usr/cluster/man/ ディレクトリも MANPATH に追加します。

  10. CCP ユーティリティーを起動します。


    adminconsole# /opt/SUNWcluster/bin/ccp &
    

    CCP ウィンドウで、cconsolecsshcrlogin、または ctelnet ボタンをクリックしてツールを起動します。これらのツールは直接起動することもできます。たとえば、ctelnet を起動するには、次のコマンドを入力します。


    adminconsole# /opt/SUNWcluster/bin/ctelnet &
    

    CCP ソフトウェアは、次の Secure Shell 接続に対応しています。

    • ノードコンソールへの保護付きの接続の場合、cconsole ツールを起動します。次にクラスタコンソールウィンドウの「オプション」メニューから「Use SSH」チェックボックスをオンにします。

    • クラスタノードへの保護付きの接続の場合、cssh ツールを使用します。

    CCP ユーティリティーを使用する方法については、『Sun Cluster System Administration Guide for Solaris OS』「Beginning to Administer the Cluster」にある「クラスタに遠隔ログインする」を参照してください。詳細については、ccp(1M)マニュアルページも参照してください。

次の手順

Solaris OS がインストールされており、Sun Cluster ソフトウェアの必要条件を満たしているかどうかを確認します。Solaris OS に関する Sun Cluster のインストール要件については、「Solaris OS の計画」を参照してください。