ノードの配置 - グローバルクラスタが同じノード上で、同じゾーンクラスタの複数のノードをホストすることはできません。グローバルクラスタノードは、それぞれが異なるゾーンクラスタのメンバーである場合に限り、複数のゾーンクラスタノードをホストできます。
ノード作成 - ゾーンクラスタの作成時には、少なくとも 1 つのゾーンクラスタノードを作成します。ノード名は、ゾーンクラスタ内で一意になるようにしてください。ゾーンクラスタをホストする各グローバルクラスタノード上に、基盤となる非大域ゾーンがインフラストラクチャーによって自動的に作成されます。各非大域ゾーンには、同じゾーン名が付けられます。この名前は、クラスタの作成時にゾーンクラスタに割り当てた名前に由来するものです。たとえば、zc1 という名前のゾーンクラスタを作成した場合、そのゾーンクラスタをホストする各グローバルクラスタノード上の対応する非大域ゾーン名も zc1 となります。
クラスタ名 – ゾーンクラスタの名前は、グローバルクラスタ内において一意になるようにしてください。この名前は、グローバルクラスタ内の非大域ゾーンでは使用できません。また、グローバルクラスタノードと同じ名前は使用できません。「all」または「global」は予約名であるため、ゾーンクラスタ名として使用することはできません。
パブリックネットワーク IP アドレス - 各ゾーンクラスタノードに特定のパブリックネットワーク IP アドレスを割り当てます。
プライベートホスト名 – ゾーンクラスタの作成時に、グローバルクラスタでホスト名が作成されるのと同じ方法で、ゾーンクラスタのノードごとにプライベートホスト名が自動的に作成されます。この時点では、ゾーンクラスタノードのプライベートホスト名は変更できません。プライベートホスト名の詳細は、「プライベートホスト名」を参照してください。
Solaris ゾーンブランド – ゾーンクラスタのすべてのノードは、cluster ブランドの非大域ゾーンとして構成されます。ゾーンクラスタでは、その他のブランドタイプは許可されていません。
ゾーンクラスタノードへの変換 - ゾーンクラスタに既存の非大域ゾーンを追加することはできません。
ファイルシステム - clzonecluster コマンドを使用して、ファイルシステムを追加できます。ゾーンクラスタが使用するのは、次の種類のファイルシステムのみです。
高可用性ローカルファイルシステム
Oracle Real Application Clusters での使用のためにサポートされている共有 QFS ファイルシステム
大域ゾーンからゾーンクラスタノードにクラスタファイルシステムを直接追加しないでください。代わりに、クラスタファイルシステムのループバックマウントを大域ゾーンから非大域ゾーンに追加してください。
ローカルファイルシステムをゾーンクラスタに追加するには、通常、スタンドアロンシステムで使用する zonecfg コマンドを代わりに使用してください。
非大域ゾーンの NAS デバイスに対する保護サポートは提供されない – Sun Cluster ソフトウェアでは、NAS デバイスからの NFS エクスポートファイルシステムが非大域ゾーン (ゾーンクラスタのノードなど) で使用されている場合、それらの NFS エクスポートファイルシステムに対する保護サポートは提供されません。保護サポートは、大域ゾーン内の NFS エクスポートファイルシステムに対してのみ提供されます。