グローバルクラスタ、1 つのゾーンクラスタ、またはすべてのゾーンクラスタを停止できます。
グローバルクラスタノードやゾーンクラスタノードを停止する場合に、send brk をクラスタコンソール上で使用しないでください。この機能はクラスタ内ではサポートされません。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短縮形については、付録 B Sun Cluster オブジェクト指向コマンドを参照してください。
グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで Oracle Real Application Clusters (RAC) を実行している場合は、停止するクラスタ上のデータベースのすべてのインスタンスを停止します。
停止の手順については、Oracle Parallel Server/Real Application Clusters 製品のマニュアルを参照してください。
クラスタ内の任意のノードで、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.admin を提供する役割になります。グローバルクラスタのノードから、次の手順のステップをすべて実行します。
グローバルクラスタ、1 つのゾーンクラスタ、またはすべてのゾーンクラスタを停止します。
SPARC ベースのシステムの場合は、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタ上のすべてのノードが ok プロンプトの状態になったことを確認します。x86 ベースのシステムの場合は、すべてのノードが GRUB メニューの状態になったことを確認します。
SPARC ベースのシステムの場合はすべてのノードが ok プロンプトになるまで、x86 ベースのシステムの場合はすべてのノードが Boot Subsystem の状態になるまで、どのノードの電源も切らないでください。
必要であれば、グローバルクラスタのノードの電源を切ります。
次の例では、sparse-sczone というゾーンクラスタを停止しています。
phys-schost# clzonecluster halt sparse-sczone Waiting for zone halt commands to complete on all the nodes of the zone cluster "sparse-sczone"... Sep 5 19:06:01 schost-4 cl_runtime: NOTICE: Membership : Node 2 of cluster 'sparse-sczone' died. Sep 5 19:06:01 schost-4 cl_runtime: NOTICE: Membership : Node 4 of cluster 'sparse-sczone' died. Sep 5 19:06:01 schost-4 cl_runtime: NOTICE: Membership : Node 3 of cluster 'sparse-sczone' died. Sep 5 19:06:01 schost-4 cl_runtime: NOTICE: Membership : Node 1 of cluster 'sparse-sczone' died. phys-schost# |
次に、正常なグローバルクラスタの動作を停止して、すべてのノードを停止し、ok プロンプトが表示されたときのコンソールの出力例を示します。ここでは、-g 0 オプションで停止の猶予期間をゼロに設定し、-y オプションで、確認プロンプトに対して自動的に yes と応答するよう指定しています。停止メッセージは、グローバルクラスタ内のほかのノードのコンソールにも表示されます。
phys-schost# cluster shutdown -g0 -y Wed Mar 10 13:47:32 phys-schost-1 cl_runtime: WARNING: CMM monitoring disabled. phys-schost-1# INIT: New run level: 0 The system is coming down. Please wait. System services are now being stopped. /etc/rc0.d/K05initrgm: Calling scswitch -S (evacuate) The system is down. syncing file systems... done Program terminated ok |
次に、正常なグローバルクラスタの動作を停止して、すべてのノードを停止したときのコンソールの出力例を示します。この例では、すべてのノードで ok プロンプトが表示されません。ここでは、-g 0 オプションで停止の猶予期間をゼロに設定し、-y オプションで、確認プロンプトに対して自動的に yes と応答するよう指定しています。停止メッセージは、グローバルクラスタ内のほかのノードのコンソールにも表示されます。
phys-schost# cluster shutdown -g0 -y May 2 10:32:57 phys-schost-1 cl_runtime: WARNING: CMM: Monitoring disabled. root@phys-schost-1# INIT: New run level: 0 The system is coming down. Please wait. System services are now being stopped. /etc/rc0.d/K05initrgm: Calling scswitch -S (evacuate) failfasts already disabled on node 1 Print services already stopped. May 2 10:33:13 phys-schost-1 syslogd: going down on signal 15 The system is down. syncing file systems... done Type any key to continue |
停止したグローバルクラスタまたはゾーンクラスタを再起動するには、「クラスタを起動する」 を参照してください。