Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)

Procedureデバイスグループの主ノードを切り替える

次の手順は、アクティブでないデバイスグループを起動する (オンラインにする) ときにも使用できます。

Sun Cluster Manager GUI を使用すると、アクティブでないデバイスグループをオンラインにしたり、デバイスグループの主ノードを切り替えることができます。詳細については、Sun Cluster Manager のオンラインヘルプを参照してください。

phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。

この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短縮形については、付録 B Sun Cluster オブジェクト指向コマンドを参照してください。

  1. クラスタの任意のノードで、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供するプロファイルを使用します。

  2. cldevicegroup switch を使用して、デバイスグループの主ノードを切り替えます。


    # cldevicegroup switch -n nodename devicegroup 
    
    -n nodename

    切り替え先のノードの名前を指定します。このノードが新しい主ノードになります。

    devicegroup

    切り替えるデバイスグループを指定します。

  3. デバイスグループが新しい主ノードに切り替わったことを確認します。

    デバイスグループが適切に登録されている場合、次のコマンドを使用すると、新しいデバイスグループの情報が表示されます。


    # cldevice status devicegroup
    

例 5–36 デバイスグループの主ノードの切り替え

次に、デバイスグループの主ノードを切り替えて変更結果を確認する例を示します。


# cldevicegroup switch -n phys-schost-1 dg-schost-1

# cldevicegroup status dg-schost-1

=== Cluster Device Groups ===

--- Device Group Status ---

Device Group Name    Primary        Secondary       Status
-----------------    -------        ---------       ------
dg-schost-1          phys-schost-1   phys-schost-2  Online