複製されたデバイス用にデバイスグループを構成したあと、複製されたデバイスが使用するデバイス識別子 (Device Identifier、DID) ドライバを構成します。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短縮形については、付録 B Sun Cluster オブジェクト指向コマンドを参照してください。
クラスタの任意のノードで、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する役割になります。
すべてのノード上で horcm デーモンが実行中であることを確認します。
実行されていない場合は、次のコマンドでデーモンが起動されます。デーモンがすでに実行されている場合は、システムによりメッセージが表示されます。
# /usr/bin/horcmstart.sh |
pairdisplay コマンドを実行して、どのノードに二次複製が含まれているかを判別します。
# pairdisplay -g group-name Group PairVol(L/R) (Port#,TID,LU),Seq#,LDEV#,P/S,Status,Fence,Seq#,P-LDEV# M group-name pair1(L) (CL1-C , 0, 9) 54321 58..P-VOL PAIR DATA ,12345 29 - group-name pair1(R) (CL1-A , 0, 29)12345 29..S-VOL PAIR DATA ,----- 58 - |
S-VOL 状態のローカル (L) デバイスを持つノードには二次複製が含まれています。
(前の手順で判別した) 二次複製を持つノードで、ストレージベースの複製で使用するための DID デバイスを構成します。
このコマンドは、デバイス複製ペアの 2 つの独立した DID インスタンスを、1 つの論理 DID インスタンスに結合します。この 1 つのインスタンスにより、そのデバイスをボリューム管理ソフトウェアで両側から使用できるようになります。
二次複製に複数のノードが接続されている場合、このコマンドは、それらのノードのうちの 1 つのノード上でのみ実行してください。
# cldevice replicate -D primary-replica-nodename -S secondary replica-nodename |
主複製が格納されているリモートノードの名前を指定します。
現在のノード以外のソースノードを指定します。
二次複製が格納されているリモートノードの名前を指定します。
デフォルトでは、現在のノードがソースノードです。-S オプションは、別のソースノードを指定するのに使用します。
DID インスタンスが結合されていることを確認します。
# cldevice list -v logical_DID_device |
TrueCopy 複製が設定されていることを確認します。
# cldevice show logical_DID_device |
コマンド出力には、TrueCopy が複製タイプであることが示されるはずです。
DID の再マッピングによって、すべての複製されたデバイスが正しく結合されなかった場合、手動で個別の複製されたデバイスを結合します。
DID インスタンスを手動で結合する際には、特に注意してください。デバイスの再マッピングが正しくないと、データが破損する可能性があります。
二次複製が含まれるすべてのノード上で cldevice combine コマンドを実行します。
# cldevice combine -d destination-instance source-instance |
主複製に対応するリモート DID インスタンス。
二次複製に対応するローカル DID インスタンス。
DID の再マッピングが正しく行われたことを確認します。
# cldevice list desination-instance source-instance |
DID インスタンスの 1 つは表示されないはずです。
すべてのノード上で、すべての結合された DID インスタンスの DID デバイスがアクセス可能であることを確認します。
# cldevice list -v |
複製されたデバイスグループの構成をを完了するには、次の手順を実行します。
「デバイスグループを追加および登録する (Solaris Volume Manager)」または「SPARC: ディスクグループをデバイスグループとして登録する (VERITAS Volume Manager)」
デバイスグループを登録する際には、必ず TrueCopy 複製グループと同じ名前を指定します。