Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)

ゾーンクラスタに関する作業

Sun Cluster の 2 つの管理コマンド (cluster および clnode) は、ゾーンクラスタでも実行できます。ただし、このコマンドの対象は、コマンドが発行されたゾーンクラスタに限定されます。たとえば、グローバルクラスタの投票ノードで cluster コマンドを使用すると、投票グローバルクラスタおよびすべてのゾーンクラスタに関するすべての情報が得られます。cluster コマンドをゾーンクラスタで使用すると、そのゾーンクラスタのみの情報が得られます。

clzonecluster コマンドを投票ノードで使用すると、グローバルクラスタ内のすべてのゾーンクラスタが対象になります。ゾーンクラスタコマンドはゾーンクラスタ上のすべてのノードを対象とします (コマンド発行時に停止していたノードも対象になります)。

ゾーンクラスタは、リソースグループマネージャー (Resource Group Manager、RGM) の制御下にあるリソースの委任管理をサポートしています。そのため、ゾーンクラスタの管理者は、クラスタ境界にまたがるゾーンクラスタ依存関係を表示できます (ただし、変更はできません)。クラスタ境界にまたがるゾーンクラスタ依存関係を作成し、変更し、削除できるのは、投票ノード内の管理者のみです。

次の表に、ゾーンクラスタで実行する主な管理作業を示します。