Sun Cluster データサービス開発ガイド (Solaris OS 版)

必須の GDS プロパティー

この節では、必須 GDS プロパティーについて説明します。

Port_list プロパティー

Port_list プロパティーは、アプリケーションが待機するポートのリストを指定します。Port_list プロパティーは、Agent Builder によって作成される起動スクリプト内、または clresource コマンドで指定する必要があります。

このプロパティーの指定が必要かどうかは、アプリケーションがネットワーク対応かどうかによって決まります。アプリケーションがネットワーク対応であると指定した場合、つまり Network_aware プロパティーをデフォルトの TRUE に設定した場合は、Start_command 拡張プロパティーと Port_list プロパティーの両方を指定する必要があります。アプリケーションがネットワーク対応ではないと指定した場合、つまり Network_aware プロパティーを FALSE に設定した場合は、Start_command 拡張プロパティーのみを指定します。Port_list プロパティーの指定は任意です。

Start_command プロパティー

Start_command 拡張プロパティーで指定する起動コマンドによって、アプリケーションが起動されます。このコマンドは、引数を備えた UNIX コマンドでなければなりません。コマンドは、アプリケーションを起動するシェルに直接渡すことができます。

アプリケーションがネットワーク対応の場合は、Start_command 拡張プロパティーと Port_list プロパティーの両方を指定する必要があります。アプリケーションがネットワーク非対応の場合は、Start_command 拡張プロパティーだけを指定します。