Sun Cluster データサービス開発ガイド (Solaris OS 版)

メソッドの呼び出し回数への非依存性

一般に、RGM は、同じリソース上で同じメソッドを (同じ引数で) 何回も連続して呼び出すことはありません。ただし、Start メソッドが失敗した場合には、リソースが起動していなくても、RGM はそのリソース上で Stop メソッドを呼び出すことができます。同様に、リソースデーモンが自発的に停止している場合でも、RGM はそのリソース上で Stop メソッドを実行できます。Monitor_start メソッドと Monitor_stop メソッドにも、同じことが当てはまります。

このような理由のため、Stop メソッドと Monitor_stop メソッドには「呼び出し回数への非依存性」を組み込む必要があります。つまり、同じリソース上で、同じ引数を指定して Stop または Monitor_stop を連続して呼び出しても、1 回だけ呼び出したときと同じ結果になる必要があります。

呼び出し回数に依存しないということは、リソースまたはモニターがすでに停止し、行うべき作業がなくても、Stop メソッドと Monitor_stop メソッドが 0 (成功) を返す必要があるということも意味します。


注 –

InitFiniBootUpdate の各メソッドも呼び出し回数に依存しない必要があります。Start メソッドは呼び出し回数に依存してもかまいません。