Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)

ゾーンクラスタのリソースグループのアフィニティー

クラスタ管理者は、ゾーンクラスタのリソースグループと、ゾーンクラスタの別のリソースグループまたはグローバルクラスタ上のリソースグループとの間でアフィニティーを指定できます。

ゾーンクラスタ内のリソースグループ間のアフィニティーの指定には、次のコマンドを使用できます。


# clresourcegroup set -p RG_affinities=affinity-typetarget-zc:target-rg source-zc:source-rg

ゾーンクラスタのリソースグループのアフィニティータイプには、次のいずれかを指定できます。


注 –

アフィニティータイプ +++ は、このリリースのゾーンクラスタではサポートされていません。



例 2–49 ゾーンクラスタのリソースグループ間で強い肯定的なアフィニティーを指定する

この例では、ゾーンクラスタのリソースグループ間で強い肯定的なアフィニティーを指定するコマンドを示します。

ゾーンクラスタ ZC1 のリソースグループ RG1 が、ゾーンクラスタ ZC2 のリソースグループ RG2 に対して強い肯定的なアフィニティーを宣言します。

ゾーンクラスタ ZC1 のリソースグループ RG1 と、別のゾーンクラスタ ZC2 のリソースグループ RG2 との間で強い肯定的なアフィニティーを指定する必要がある場合は、次のコマンドを使用します。


# clresourcegroup set -p RG_affinities=++ZC2:RG2 ZC1:RG1


例 2–50 ゾーンクラスタのリソースグループとグローバルクラスタのリソースグループ間で強い否定的なアフィニティーを指定する

この例では、ゾーンクラスタのリソースグループ間で強い否定的なアフィニティーを指定するコマンドを示します。ゾーンクラスタ ZC1 のリソースグループ RG1 と、グローバルクラスタのリソースグループ RG2 との間で強い否定的なアフィニティーを指定する必要がある場合は、次のコマンドを使用します。


# clresourcegroup set -p RG_affinities=--global:RG2 ZC1:RG1