Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 配備計画ガイド

MMP パフォーマンスの考慮事項

MMP は、マルチスレッドの単一プロセスとして動作し、CPU とネットワークに強く依存します。MMP がディスクリソースを使用するのは、ロギング時だけです。MMP のスケーラビリティーは、2 プロセッサマシンでもっとも効率がよく、2 プロセッサから 4 プロセッサまでは直線形を下回る比率になり、4 プロセッサを超えると大きく低下します。MMP には、2 つのプロセッサを備えたラックマウントのマシンが適しています。

その他のコンポーネントソフトウェア (MEM、Calendar Server フロントエンド、Communications Express Web コンテナ、LDAP プロキシなど) を MMP と同じマシンに配置する配備の場合は、大型の 4 プロセッサ SPARC マシンの配備を検討します。そのような構成を行うことにより、管理、パッチの導入、監視などが必要なマシンの総数を減らすことができます。

MMP のサイズは、接続レートとトランザクションレートにより決まります。POP のサイズ決定は、POP 接続がほとんどアイドル状態にならないため、きわめて明快です。POP 接続では、接続が行われ、作業が行われ、そして接続が遮断されます。IMAP のサイズ決定はより複雑です。IMAP では、ログインレート、並行レート、接続のビジー状態の起こり方について確認する必要があります。MMP も、接続の待ち時間と帯域幅に多少影響を受けます。MMP はメッセージストアからクライアントに送信されるデータのバッファとして機能するため、ダイアルアップ環境では、ブロードバンド環境の場合よりも並行して処理できるユーザーの数が少なくなります。

SSL の使用率が接続のかなりの割合を占める場合は、ハードウェアアクセラレータをインストールします。

MMP と高可用性

決して MMP を HA の制御のもとに配備しないでください。個別の MMP には静的データはありません。可用性の高い環境では、1 つ以上の MMP マシンを追加して、1 つ以上の MMP が停止してもピーク負荷に対して十分な能力を確保します。Sun Fire BladeTM Server ハードウェアを使用する場合は、Blade ラックユニット全体が停止する可能性を考慮して、適切な冗長性の配備を計画します。