Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

Messenger Express Multiplexor を管理する

ここでは、Messenger Express Multiplexor の基本的な管理機能について説明します。

SSL を設定および管理するには

Messenger Express Multiplexor の SSL (Secure Sockets Layer) の設定と管理については、「SSL を有効化し暗号化方式を選択するには」を参照してください。

複数のプロキシサーバーを設定するには

単一の名前でアドレス指定される複数の Messenger Express Multiplexor を設定する場合は、セッション対応の負荷分散デバイスを使用できます。このデバイスにより、任意のクライアントからのすべての要求を特定のサーバーにルーティングできます。

バージョンの異なる Messaging Server と Messenger Express Multiplexor を管理するには

Messenger Express Multiplexor とバックエンドメールホストで、異なるバージョンの Messaging Server を使う場合は、Messenger Express のスタティックファイルを更新してサーバーの互換性を確保する必要があります。

Messenger Express インタフェースを構成するスタティックファイルは、ユーザーのメールホストではなく Messenger Express Multiplexor から直接提供されます。Multiplexor が msg_svr_base/config/html ディレクトリにあるこれらの設定ファイルを見つけます。

サーバーの互換性を確保するためにファイルを更新するには、新しいバージョンの Messaging Server にある msg_svr_base/config/html ディレクトリの内容 (Messenger Express インタフェースを構成するスタティックファイルが含まれる) を、古いバージョンの Messaging Server にある同じディレクトリの内容にすべて置き換えます。

たとえば、バックエンドメッセージングサーバーで Messaging Server 6 2003Q4 を使用し、Messenger Express Multiplexor には Messaging Server 6 2005Q4 をインストールしている場合は、Messenger Express Multiplexor の msg_svr_base/config/html ディレクトリの内容を、Messaging Server 6 2003Q4 を使用するバックエンドサーバーの同じディレクトリの内容にすべて置き換える必要があります。最終的に、Messaging Server 6 2003Q4 から Messaging Server 6 2005Q4 にアップグレードするときに、Messenger Express Multiplexor サーバーの msg_svr_base/config/html ディレクトリにあるスタティックファイルも更新することができます。

Messenger Express Multiplexor を使用するバックエンドメッセージングサーバーのポートを設定するには

Messenger Express Multiplexor を使用するバックエンド HTTP メッセージングサーバーのポートを設定する場合は、Multiplexor マシンで次の configutil コマンドを使用します。

local.service.http.proxy.port.hostname

hostname は、バックエンド HTTP メッセージングサーバーのホストです。

たとえば、バックエンドメッセージングサーバーのホスト名が sesta.com で、ポート番号が 8888 の場合、コマンドは次の形式になります。

configutil -o local.service.http.proxy.port.store.sesta.com -v 8888

独自のポートを持っているバックエンドメッセージストアを除き、local.service.HTTP.proxy.port はすべてのバックエンドメッセージストアに適用されます (local.service.proxy.admin と同じ)。

シングルサインオンを設定するには

シングルサインオンは、Messenger Express Multiplexor マシンで設定します。Messaging (HTTP) Server と同様に、次の追加設定が必要です。

configutil -o local.service.http.proxy.admin -v store_administrator

store_administrator は、バックエンドメッセージングサーバーのインストール中に指定したバックエンドストアの管理者です。

configutil -o local.service.http.proxy.adminpass -v store_admin_password

store_admin_password は、バックエンドメッセージングサーバーのインストール中に指定したバックエンドストア管理者のパスワードです。

異なるストア管理者とパスワードを使用する複数のバックエンドメッセージングサーバーを使用している場合は、次のように Messenger Express Multiplexor の各設定変数に完全修飾ホスト名を追加して、それらを個別に設定できます。

configutil -o local.service.http.proxy.admin.hostname -v store_administrator

configutil -o local.service.http.proxy.adminpass.hostname -v store_admin_password

hostname は、バックエンド HTTP メッセージングサーバーのホストです。store_administrator および store_admin_password は、バックエンド HTTP メッセージングサーバーのインストール中に指定したバックエンドストア管理者およびパスワードです。

ユーザーをバックエンドサーバーにログインさせるために、Messenger Express Multiplexor で proxyauth ログインコマンドを使用します。proxyauth を有効にするには、バックエンドメッセージストアで次の configutil パラメータを使用します。

configutil -o service.http.allowadminproxy -v 1


注 –

シングルサインオンが Messenger Express Multiplexor を通じて有効化されている場合は、バックエンド HTTP メッセージングサーバーで設定する必要はありません。