Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

エントリステータスチェック

次のエントリのステータスがチェックされます。2 つのステータス属性があり、1 つは一般的なエントリ用、もう 1 つはメールサービス専用です。

表 9–2 に、有効化されているスキーマに応じてチェック対象になる、スキーマタグエントリ内の一般およびメール固有のユーザー属性またはグループ属性を示します。

表 9–2 チェック対象の属性

schematag

タイプ 

一般 

メール固有 

sims40 

ユーザー 

inetsubscriberstatus

mailuserstatus

sims40 

グループ 

なし 

inetmailgroupstatus

nms41 

ユーザー 

なし 

mailuserstatus

nms41 

グループ 

なし 

なし 

Messaging Server 5.0 

ユーザー 

inetuserstatus

mailuserstatus

Messaging Server 5.0 

グループ 

なし 

inetmailgroupstatus

必要に応じて、option.dat ファイルにある LDAP_USER_STATUS および LDAP_GROUP_STATUS MTA オプションを使用して、前者はユーザー用、後者はグループ用に、別の一般ステータス属性を選択することができます。メール固有のユーザーおよびグループのステータス属性は、LDAP_USER_MAIL_STATUS および LDAP_GROUP_MAIL_STATUS の各 MTA オプションで制御します。

このチェックで使用されるもう 1 つの要素は、ドメイン自体のステータス (LDAP_DOMAIN_ATTR_STATUS および LDAP_DOMAIN_ATTR_MAIL_STATUS) です。全部で 4 つのステータス属性があります。これらのステータスは、次に示す順序で考慮されることによって組み合わせられます。

  1. ドメインステータス

  2. ドメインメールステータス

  3. ユーザーまたはグループのステータス

  4. メールユーザーまたはメールグループのステータス

これらのうち、「active」以外のステータスを示す最初のステータスは、ほかのステータスより優先されます。これ以外に許容されるステータス値は、「inactive」、「deleted」、「removed」、「disabled」、「hold」、および「overquota」です。「hold」、「disabled」、および「removed」ステータスは、メールドメイン、メールユーザー、またはメールグループのみに指定されます。「overquota」ステータスは、メールドメインステータスまたはメールユーザーステータスとしてのみ指定されます。

特定のステータス属性が存在しない場合、すべてのステータスはデフォルトの「active」になります。不明なステータス値は、「inactive」として解釈されます。

4 つのステータスが組み合わせられると、ユーザーまたはグループに次のステータスが可能になります。「active」、「inactive」、「deleted」、「removed」、「disabled」、「hold」、および「overquota」。active ステータスの場合、エイリアス処理が続行されます。inactive または overquota ステータスの場合、4xx (一時的) エラーが発生し、アドレスはただちに拒否されます。deleted、removed、および disabled ステータスの場合、5xx (永続的) エラーが発生し、アドレスはただちに拒否されます。hold ステータスの場合、ステータス処理に関しては active として扱われますが、内部フラグが設定されます。これによって、あとで配信オプションが考慮される際、既存のオプションはいずれも、単一の「hold」エントリが含まれているオプションリストで上書きされます。