Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

書き換えルールテンプレートにおける大文字と小文字の区別

書き換えルール内のパターンとは異なり、テンプレートでは大文字と小文字が区別されます。この機能は、大文字と小文字を区別するメールシステムへのインタフェースを提供するような書き換えルールを使用する場合に必要となります。アドレスから抽出された部分の代わりに使われる $U や $D などの置換シーケンスでも、大文字と小文字が区別され、元のアドレスと同じ状態が維持されます。

UNIX システムでメールボックスを小文字にする場合など、置換部分に特定の大文字または小文字が使われるようにするには、テンプレートに特殊な置換シーケンスを使用します。たとえば、$\ は後ろに続く置換部分を小文字にし、$^ は後ろに続く置換部分を大文字にします。また、$_ は元と同じ状態を保ちます。

たとえば、次のルールを使うと、unix.siroe.com のアドレスに対するメールボックスを小文字にすることができます。

unix.siroe.com    $\$U$_%unix.siroe.com