authrewrite チャネルキーワードと関連の AUTH_REWRITE マッピングテーブルを使用すると、認証動作で取得したアドレス情報に基づいてヘッダーとエンベロープアドレスを変更することができます。特に、SASL 認証で、認証された電子メールアドレスが提供されるように設定することができます。FROM_ACCESS マッピングによって無視されることもありますが、通常は SMTP AUTH 情報が使用されます。表 12–23 にあるように、authrewrite キーワードは必須のビット値をとります。
表 12–23 authrewrite のビット値
ビット |
値 |
説明 |
---|---|---|
0 |
1 |
何も変更しないでください (デフォルト)。 |
1 |
2 |
認証動作によって提供されたアドレスを含む、Sender: または Resent-sender: ヘッダーフィールドを追加します。ほかの Resent- フィールドが存在する場合は、Resent-variant が使用されます。 |
2 |
4 |
認証動作によって提供されたアドレスを含む、Sender: ヘッダーフィールドを追加します。 |
3 |
8 |
次のような形式の AUTH_REWRITE というマッピングテーブルプローブを作成します。 mail-from|sender|from|auth-sender mail-from はエンベロープ From: アドレス、sender は Sender: または Resent-sender: ヘッダーフィールドのアドレス、from は From: または Resent-From: ヘッダーフィールドのアドレス、auth-sender は認証動作によって提供されたアドレスです。 この結果は、AUTH_REWRITE マッピングを使用して実行されます。マッピングでは、縦棒文字 (|) で区切られた項目の一覧が返されます。項目は、次のフラグ設定に基づいて順番に消費されます。 $J $K メッセージのエンベロープ From: アドレスを置き換えます $Y $T 適切な Sender: または Resent-sender: ヘッダーフィールドを追加します。 $N メッセージを拒否します。エラーメッセージのテキストはマッピングの結果によって指定されます。テキストがなにも指定されていない場合は、invalid originator address used (無効な差出人アドレス) というエラーメッセージが表示されます。 $Z 適切な From: または Resent-from: ヘッダーフィールドを追加します。(注: 一般に、From: フィールドを無効にするべきではない。) ほかの Resent- フィールドがヘッダー内に存在する場合、Resent-variants が使用されます。 |
4 |
16 |
認証によって認証済みアドレスが提供されていない場合でも、AUTH_REWRITE マッピングを適用します。このビットがクリアされている場合は、認証済みアドレスが利用可能なときだけマッピングが適用されます。 |
5 |
32 |
AUTH_REWRITE マッピングプローブの先頭にソースチャネルを含めます。ほかの情報とは | で区切られています。このビットがクリアされている場合、チャネルは含められません。 |
エンベロープおよびヘッダーアドレスの変更はほとんどの場合に正しく行われないため、$Z フラグは厳しく制限する必要があります。