この節では、変換チャネルのオプションを使ってメッセージのバウンス、削除、保留を行う方法を説明します。基本手順は次のとおりです。
該当する変換ファイルエントリに OVERRIDE-OPTION-FILE=1 を設定します。変換チャネルで OUTPUT_OPTIONS ファイルの出力オプションを読み取ります。
変換スクリプトを使い、特定のメッセージ本文部分に必要なアクションを決定します。
スクリプトで、OUTPUT_OPTIONS ファイルに STATUS=directive_code オプションを記述しアクションに対する指示を指定します。
すべての指示のリストは msg_svr_base/include/deprecated/pmdf_err.h を参照してください。次に、変換チャネルでよく使用される指示を示します。
表 13–5 変換チャネルで一般的に使用される特別な指示
名前 |
16 進数値 |
10 進数値 |
---|---|---|
PMDF__FORCEHOLD |
0x0A9C86AA |
178030250 |
PMDF__FORCERETURN |
0x0A9C857A |
178029946 |
PMDF__FORCEDELETE |
0x0A9C8662 |
178030178 |
これらの指示の機能について、例を用いて説明します。
変換チャネルを使ってメッセージをバウンスさせるには、該当する conversions ファイルエントリに OVERRIDE-OPTION-FILE=1 を設定し、変換スクリプトに次の行を追加します。
echo "STATUS=178029946" >> $OUTPUT_OPTIONS
バウンスさせるメッセージに短いテキスト文字列を追加する場合は、変換スクリプトに次の行を追加します。
echo OUTPUT_DIAGNOSTIC=text-string >> $OUTPUT_OPTIONS
次にテキスト文字列の例を示します。「お使いのマシンから送信されたメッセージにはウィルスが含まれていましたが、削除されました。電子メールの添付ファイルを実行する場合は注意してください。」
メッセージ部分は、含まれている内容によって条件付きで削除すると便利な場合があります。これは出力オプションで実行できます。逆に、DELETE=1 変換パラメータ句を使うとメッセージ部分が無条件に削除されます。
出力オプションを使ってメッセージ部分を削除するには、該当する変換ファイルエントリに OVERRIDE-OPTION-FILE=1 を設定し、変換スクリプトに次の行を追加します。
echo "STATUS=178030178" >> $OUTPUT_OPTIONS
メッセージは、含まれている内容によって条件付きで保留にすると便利な場合があります。出力オプションを使ってメッセージ部分を削除するには、該当する変換ファイルエントリに OVERRIDE-OPTION-FILE=1 を設定し、変換スクリプトに次の行を追加します。
echo "STATUS=178030250" >> $OUTPUT_OPTIONS
これにより、変換チャネルキューに .HELD ファイルとしてメッセージを保留にするように、変換チャネルに指定します。