メッセージの処理にかかわるチャネルで CHARSET-CONVERSION が有効になっている場合、MIME 以外の非標準フォーマットを使用しているメール、たとえば Microsoft Mail (MSMAIL) SMTP ゲートウェイからのメールは、自動的に MIME フォーマットに変換されます。tcp_local チャネルが存在する場合は通常、このチャネルが Microsoft Mail SMTP ゲートウェイからのメッセージを着信します。次の例は、ローカルユーザー宛のメッセージのフォーマット変換を有効にするものです。
CHARSET-CONVERSION IN-CHAN=tcp_local;OUT-CHAN=ims-ms;CONVERT Yes
ほかのローカルメールシステムに対するチャネルのエントリを追加することもできます。たとえば、tcp_internal チャネルのエントリは次のようになります。
CHARSET-CONVERSION IN-CHAN=tcp_local;OUT-CHAN=l;CONVERT Yes IN-CHAN=tcp_local;OUT-CHAN=tcp_internal;CONVERT Yes
すべてのチャネルに対してフォーマット変換を有効にするには、OUT-CHAN=ims-ms を OUT-CHAN=* に変更します。ただし、こうすると tcp_local チャネルからのメールがすべてチェックされることになるため、特定のチャネルに限定する場合より、処理時間が長くなる可能性があります。
さらに、このように無差別な変換を設定すると、エンベロープおよび関連する転送情報部分のみを変換して転送処理だけを実行すればよいはずのメッセージ (システムを通過するだけのメッセージなど) に対してまで不必要な変換処理が行われるため、システムが信頼できない不安定な状態になる可能性があります。
MIME を Microsoft Mail SMTP ゲートウェイが理解できるフォーマットに変換するには、MTA 設定ファイルで Microsoft Mail SMTP ゲートウェイ専用のチャネル (tcp_msmail など) を設定し、マッピングファイルに次の内容を追加します。
CHARSET-CONVERSION IN-CHAN=*;OUT-CHAN=tcp_msmail;CONVERT RFC1154