Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

共有フォルダについて

「グループフォルダ」または「共有フォルダ」は、ほかのメールフォルダと同様です。ただし、ほかのユーザーやグループも、与えられている権限に応じて、そのメッセージの読み取り、削除、追加を行うことができます。共有フォルダにメッセージを追加するには、通常のドラッグ&ドロップを使用する方法、Sieve フィルタを使用する方法、または uid+folder@ domain という形式を使用して直接送信する方法があります。次に例を示します。

carol.fanning+crafts_club@siroe.com

共有フォルダは、ある話題についてのリアルタイムの電子メール会話を開始、共有、アーカイブする場合に便利です。たとえば、ソフトウェア開発者のグループは、mosaic_voices という特定のプロジェクトの進行状況について話し合うための共有フォルダを作成できます。メッセージが共有フォルダ mosaic_voices に送信またはドロップされると、その共有フォルダに対して権限を持っているユーザーは誰でもそのメールボックスを開いてメッセージを読むことができます (権限は個々のアドレスでもグループアドレスでも追加できる)。

ユーザーの共有フォルダは、ユーザーの Shared Folders/Users というメールフォルダに保存されます。ユーザーはこのメールフォルダ内に共有フォルダを作成しアクセスします。「共有フォルダについて」に例を示します。

図 18–2 Ed の共有メールフォルダリストのメールクライアントの例

図は、クライアント共有メールフォルダリストの例を示しています。

共有フォルダには 2 種類あります。

通常、共有フォルダは特定のメッセージストア上のユーザーのみが使用できます。ただし、Messaging Server では、複数のメッセージストアからアクセスできる特殊な共有フォルダを作成できます。このようなフォルダは、「分散共有フォルダ」と呼ばれます。詳細については、「分散共有フォルダを設定するには」を参照してください。