Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

制限容量の通知を配備するには

制限容量の通知とは、制限容量に近づいたときにユーザーに警告メッセージを送信する処理のことです。この機能を使用するには、3 つの手順が必要です。

Procedure制限容量の通知を有効にするには

制限容量の通知を有効にするには、コンソールまたはコマンド行を使用します。

手順
  1. 「制限容量」タブをクリックします。

  2. 「容量制限有効化の通知」ボックスにチェックマークを付けます。制限容量の通知を無効にするには、このボックスのチェックマークを外します。

  3. 制限容量の警告メッセージを定義します。詳細については、「制限容量の警告メッセージを定義するには」を参照してください。

  4. 「保存」をクリックします。

    コマンド行

    コマンド行で制限容量の通知を有効または無効にするには、以下のようにします。

    configutil -o store.quotanotification -v [ yes | no ]

    メッセージに何も設定されなかった場合、ユーザーには制限容量の警告メッセージは送信されません。制限容量の警告メッセージの形式については、次の節を参照してください。

Procedure制限容量の警告メッセージを定義するには

ディスク制限容量を超えそうなユーザーに送信するメッセージは、以下の手順で定義します。メッセージはユーザーのメールボックスに送られます。

手順
  1. 「制限容量」タブをクリックします。

  2. ドロップダウンリストから使用言語を選択します。

  3. ドロップダウンリストの下にあるメッセージテキストのフィールドに、送信するメッセージ内容を入力します。

  4. 「保存」をクリックします。

    コマンド行

    コマンド行で制限容量の警告メッセージを定義する場合は、以下のようになります。

    configutil -o store.quotaexceededmsg -v ’message

    メッセージは RFC 822 形式でなければなりません。メッセージには少なくとも件名行を含むヘッダーがあり、$$、メッセージ本文がそのあとに続いている必要があります。$ は、新しい行を表します。使用しているシェルによっては、$ の前に \ を追加して、$ が持つ特殊な意味をエスケープする必要があることもあります (ほとんどの場合、$ はシェルのエスケープ文字)。次に例を示します。

    configutil -o store.quotaexceededmsg -v ”Subject: WARNING: User quota exceeded$$User quota threshold exceeded - reduce space used.’

    さらに、次の変数がサポートされます。

    [ID] - ユーザー ID

    [DISKUSAGE] - ディスク使用量

    [NUMMSG] - メッセージの数

    [PERCENT] - store.quotawarn パーセンテージ

    [QUOTA] - mailquota 属性

    [MSGQUOTA] - mailmsgquota 属性

    次にこれらの変数の使用例を示します。

    configutil -o store.quotaexceededmsg -v ”Subject: Overquota Warning$$[ID],$$Your mailbox size has exceeded [PERCENT] of its alloted quota.$Disk Usage: [DISKUSAGE]$Number of Messages: [NUMMSG]$Mailquota: [QUOTA]$Message Quota: [MSGQUOTA]$$-Postmaster’

    警告メッセージの送信頻度を定義する場合は、以下のようになります。

    configutil -o store.quotaexceededmsginterval -v number

    この number は日数を示しています。たとえば、3 が入っていれば 3 日ごとにメッセージが送信されます。

Procedure制限容量のしきい値を指定するには

制限容量のしきい値は、クライアントに警告が送信されるときの、制限容量を超えた割合です。ユーザーのディスク使用量が指定したしきい値を超えたら、サーバーからユーザーに警告メッセージが送信されます。


注 –

local.store.quotaoverdraft=on の場合、store.quotawarn で設定されたしきい値に関係なく、ユーザーのディスク使用量が制限容量の 100% を超えるまで電子メール通知はトリガされません。


クライアントが IMAP ALERT 機能をサポートしている IMAP ユーザーの場合は、ユーザーがメールボックスを選択するたびに画面にメッセージが表示され、メッセージは IMAP ログにも書き込まれます。

手順
  1. 「制限容量」タブをクリックします。

  2. 「制限容量の警告のしきい値」フィールドに警告しきい値の数字を入力します。

    この数字は許可された制限容量のパーセンテージを表しています。たとえば 90% を選択した場合、ユーザーは許可された制限容量の 90% を使用したところで警告を受けることになります。デフォルトは 90% です。この機能をオフにするには 100% と入力します。

  3. 「保存」をクリックします。

    コマンド行

    コマンド行で制限容量のしきい値を指定する場合は、以下のようになります。

    configutil -o store.quotawarn -v number

    この number は許可された制限容量のパーセンテージを示しています。