Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

メールボックスバックアップポリシーの作成

バックアップポリシーは以下のようないくつかの要素に依存しています。

ビジネス負荷のピーク

システムのバックアップのスケジュールを設定する場合は、ビジネス負荷のピークを考慮に入れる必要があります。システムのバックアップによってピーク時のシステム負荷が減少することがあるからです。たとえば、バックアップは午前 2 時など早朝 (深夜) の時間帯にスケジュール設定するのが最善であると考えられます。

フルバックアップと増分バックアップ

増分バックアップ (「増分バックアップ」を参照) とは、ストアをスキャンして変更データを見つけ、変更分だけをバックアップする方法です。フルバックアップとは、メッセージストア全体をバックアップすることです。システムが増分バックアップに対してどのくらいの頻度でフルバックアップを実行するのかを決定する必要があります。増分バックアップを毎日の保守手順の中で実行し、フルバックアップを週に 1 度実行することをお勧めします。

同時バックアップと順次バックアップ

ユーザーのデータが複数のディスクに保存されている場合、必要に応じて複数のユーザーグループを同時にバックアップすることができます。システムリソースによっては、同時バックアップによってバックアップ手順全体の処理速度を向上させることができます。ただし、たとえばサーバーのパフォーマンスに影響を与えたくないような場合、順次バックアップを実行することもあります。同時バックアップを行うか順次バックアップを行うかは、システム負荷、ハードウェア構成、使用可能なテープドライブの数など、多くの要素によって決まります。