Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

サードパーティーのバックアップソフトウェア (Legato 以外) を使用するには

Messaging Server では、コマンド行 imsbackup と Solstice Backup (Legato Networker) の 2 つのメッセージストアバックアップソリューションを提供しています。メッセージストア全体をバックアップするために imbackup を単体で実行すると、大規模なメッセージストアの場合、非常に長い時間がかかってしまう可能性があります。Legato ソリューションでは、複数のバックアップデバイスでのバックアップセッションの同時実行をサポートしています。バックアップを同時実行することにより、バックアップ時間を大幅に短縮できます (毎時 25G バイトのデータバックアップが達成できる)。

その他のサードパーティーのバックアップソフトウェア (Netbackup など) を使用する場合は、次の方法によってバックアップソフトウェアを Messaging Server に統合します。

Procedureサードパーティーのバックアップソフトウェア (Legato 以外) を使用するには

手順
  1. ユーザーをグループに分割し (「バックアップグループを作成するには」を参照)、msg_svr_base/config/ ディレクトリの下に backup-groups.conf ファイルを作成します。


    注 –

    このバックアップソリューションは追加のディスク容量を必要とします。すべてのグループを同時にバックアップするには、メッセージストアの 2 倍のサイズのディスク容量が必要になります。ディスク容量に余裕のない場合は、ユーザーを小規模なグループに分け、グループセット単位でバックアップしていきます。たとえば、group1 〜 group5、group6 〜 group10 というようになります。バックアップ後、グループデータファイルを削除します。


  2. imsbackup を実行して、準備領域にあるファイルに各グループをバックアップします。

    このためのコマンドは、imsbackup -f <device> /<instance>/<group> です。

    複数の imsbackup プロセスを同時に実行することができます。次に例を示します。


    # imsbackup -f- /primary/groupA > /bkdata/groupA &
    # imsbackup -f- /primary/groupB > /bkdata/groupB & 
    . . .

    imsbackup は大きなサイズのファイルをサポートしていないため、バックアップデータが 2G バイトを超える場合は -f- オプションを使用して、データを stdout に書き込み、ファイルへ出力を受け渡します。

  3. サードパーティー製のバックアップソフトウェアを使用して、準備領域 (上の例では /bkdata) のグループデータファイルをバックアップします。

  4. ユーザーを復元するには、ユーザーのグループファイル名を確認し、そのファイルをテープから復元し、imsrestore を使用してデータファイルからユーザーを復元します。

    imsrestore は大きなサイズのファイルをサポートしていません。データファイルが 2G バイトより大きい場合は、次のコマンドを使用します。

    # cat /bkdata/groupA | imsrestore -f- /primary/groupA/andy