configutil を使用して、移行するユーザーに関する情報を指定できます。たとえば、ユーザーパスワードを変更する場合や、適切なユーザーエントリがないメカニズムを使ってクライアントが認証を試みている場合に、この情報を指定します。
configutil -o sasl.default.auto_transition -v value
value には、次のいずれかを指定できます。
no または 0 - パスワードを移行しない。これがデフォルトです。
yes または 1 - パスワードを移行する。
ユーザーを正常に移行するには、Messaging Server がユーザーパスワード属性に書き込みアクセスできるように、Directory Server の ACI を設定する必要があります。そのためには、次の手順を実行します。
コンソールで、構成する Directory Server を開きます。
「ディレクトリ」タブをクリックします。
ユーザー/グループツリーのベースサフィックスを選択します。
「オブジェクト」メニューから「アクセス権を設定」を選択します。
「Messaging Server End User Administrator Write Access Rights (Messaging Server エンドユーザー管理者書き込みアクセス権)」に対する ACI を選択 (ダブルクリック) します。
「ACI 属性」をクリックします。
既存の属性のリストに userpassword 属性を追加します。
「了解」をクリックします。
sasl.default.mech_list を使用して SASL メカニズムのリストを有効にできます。空でない場合、この設定は sasl.default.ldap.has_plain_passwords オプションおよび service.imap.allowanonymouslogin オプションよりも優先します。このオプションは、すべてのプロトコル (imap、pop、smtp) に適用されます。