Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

適切なオプションを決定する

複数の制限を設定する必要があることと、それらの中にはログファイルのローテーションや削除を引き起こすものがあることを理解しておいてください。最初に限界に達する制限が、制御の中心となります。たとえば、ログファイルの最大サイズを 3.5M バイトに設定し、毎日新しいログを作成するように設定したとします。この場合、24 時間以内に 3.5M バイト以上のデータが記録されると、1 日に複数のログファイルが作成されることになります。このため、ログファイルの最大数が 10 個、最長保存期間が 8 日に設定されている場合でも、ログのローテーションが早いため、8 日間経過する前に 10 個のファイルが作成され、最長保存期間まで達することはありません。

次は Messaging Server の管理ログに備えられているデフォルト値であり、適切なオプションを決定する際に役立ちます。

ディレクトリ内のログファイルの最大数: 10

ログファイルの最大サイズ: 2M バイト

全ログファイルの合計最大サイズ: 20M バイト

最小空きディスク容量: 5M バイト

ログロールオーバー時間: 1 日

最長有効期間: 7 日

ログのレベル: Notice

この設定の場合、サーバー管理ログのデータは 1 日当たり約 2M バイト蓄積され、バックアップは週 1 回作成され、管理ログの保存に割り当てられている合計容量は最低 25M バイトです。ログレベルがより詳細な場合、これらの設定では不十分なことがあります。

POP、IMAP、または HTTP のログの場合も、同様の設定から始めるとよいでしょう。すべてのサービスのログ容量要件が上記のデフォルト値とほとんど同じである場合、最初は約 150M バイトの合計ログ容量を設定することをお勧めします。ここに示した設定はあくまでも一般例であり、実際の条件はこれとかなり異なる場合があります。