メッセージパスにあるチャネルを識別することによって、該当するチャネルに master_debug および slave_debug キーワードを適用することができます。これらのキーワードはチャネルのマスターおよびスレーブログファイルにデバッグ出力を生成します。そのマスターおよびスレーブデバッグ情報により、メッセージ部分が見えなくなった場所が識別しやすくなります。
ディレクトリ /msg_svr_base/config にある option.dat ファイルに log_message_id=1 を追加します。このパラメータにより、メッセージ ID: ヘッダー行が mail.log_current ファイルに表示されます。
imsimta cnbuild を実行して設定を再コンパイルします。
imsimta restart dispatcher を実行して、SMTP サーバーを再起動します。
エンドユーザーにメッセージ部分を含むメッセージを再送信してもらいます。
メッセージが通過するチャネルを確認します。
チャネルを識別する方法にはいろいろありますが、次の方法をお勧めします。
UNIX プラットフォームの場合は、grep コマンドを使用して、メッセージ ID: ヘッダー行を /msg_svr_base/log ディレクトリにある mail.log_current ファイルで検索します。
メッセージ ID: ヘッダー行が見つかったら、E (キューに入れる) および D (キューから取り出す) レコードを検索して、メッセージのパスを確認します。ログエントリコードの詳細については、「MTA ログエントリの形式について」を参照してください。この例の場合は、次の E および D レコードを見てください。
29-Aug-2001 10:39:46.44 tcp_local conversion E 2 ... 29-Aug-2001 10:39:46.44 conversion tcp_intranet E 2 ... 29-Aug-2001 10:39:46.44 tcp_intranet D 2 ... |
左側のチャネルはソースチャネルで、右側のチャネルは宛先チャネルです。この例では、E レコードと D レコードは、メッセージのパスが tcp_local チャネルから conversion チャネルに移り、最後に tcp_intranet チャネルに移っていることを示しています。