Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

ディスク容量を監視するには

システムの構成に従って、さまざまなディスクやパーティションを監視する必要があります。たとえば、MTA キューが 1 つのディスクやパーティション上にあり、メッセージストアが別の場所にあり、ログファイルがさらに別の場所にあるとします。この場合、それらの容量のそれぞれを監視する必要があり、その容量を監視する方法は異なることがあります。

Messaging Server は、メッセージストアディスクの使用量を監視し、パーティションがすべての利用可能なディスク容量を使い果たすのを防止する手段を提供します。

次の手順で、メッセージストアのディスク容量の使用状況を監視できます。

詳細は、次の節の「メッセージストアを監視する」「メッセージストアのパーティションを監視する」を参照してください。

メッセージストアを監視する

メッセージストアのディスク容量は、75% を超えないようにすることをお勧めします。メッセージストアのディスク使用量を監視するには、configutil ユーティリティーを使用して次の警告属性を設定します。

これらのパラメータを設定することによって、システムがディスク容量を監視する頻度と、どのような状況で警告を送信するかを指定することができます。たとえば、システムがディスク容量を 600 秒毎に監視するようにするには、次のコマンドを指定します。

configutil -o alarm.diskavail.msgalarmstatinterval -v 600

使用可能なディスク容量が 20% を下回ったら常に警告を受け取るようにするには、次のコマンドを指定します。

configutil -o alarm.diskavail.msgalarmthreshold -v 20

これらのパラメータの詳細については、表 23–6 を参照してください。

メッセージストアのパーティションを監視する

利用可能なディスク容量の指定された割合をパーティションが超過したら、メッセージをメッセージストアパーティションに配信するのを停止できます。このためには、2 つの configutil パラメータを使って、その機能を有効にし、ディスク使用量のしきい値を指定します。

この機能を使用して、メッセージストアデーモンはパーティションのディスク使用量を監視します。ディスクの使用量が増加するにつれ、ストアデーモンは動的にパーティションをチェックする頻度 (100 分に 1 回〜 1 分に 1 回) を増やします。

ディスク使用量が指定されたしきい値を超えた場合、ストアデーモンは次のようにします。

ディスクの使用量がしきい値を下回ると、パーティションのロックが解除され、メッセージはまたストアに配信されるようになります。

次のような configutil パラメータがあります。

ディスク使用量のしきい値には、ローカルメッセージストアを再パーティションしたり、さらに多くのディスク容量を割り当てたりするための時間が確保できる低いパーセンテージに設定する必要があります。

たとえば、パーティションが 1 時間に 2 パーセントの割合でディスク容量を使用していき、またローカルメッセージストアにさらにディスク容量を割り当てるのに 1 時間かかるとします。この場合は、ディスク使用量のしきい値を 98 パーセント未満の値に設定する必要があります。

MTA キューとログ領域を監視する

MTA キューのディスクおよびログ領域のディスク使用量を監視する必要があります。

ログ領域の管理については、第 21 章「ログの管理」を参照してください。mail.log ファイルの監視方法については、「MTA メッセージおよび接続のログの管理」を参照してください。