この節には、次の項があります。
これらのプロセスによって、IMAP、POP、および Web メールサービスにアクセスします。これらのいずれかが実行されていないか応答がない場合、サービスは正しく機能しません。サービスが実行されていても過負荷の場合は、監視することでそれを検出し、より適切に設定し直すことができます。
接続が拒否されるか、システムが遅すぎて接続できません。たとえば、IMAP が実行されていないときに IMAP に直接接続しようとすると、以下のようなメッセージが表示されます。
telnet 0 143 Trying 0.0.0.0... telnet: Unable to connect to remote host: Connection refused
クライアントに接続しようとすると、以下のようなメッセージが表示されます。
Client is unable to connect to the server at the location you have specified. The server may be down or busy.
watcher と msprobe によって監視することができます。「障害が発生したサービスや応答がないサービスの自動再起動」および 「msprobe および watcher 関数を使用した監視」を参照してください。
SNMP によって監視することができます。
SNMP を設定している場合は、これらのプロセスを監視することをお勧めします。付録 A 「SNMP サポート」を参照してください。サーバー情報は、Network Services Monitoring MIB にあります。
ログファイルをチェックします。
msg_svr_base/log/service ディレクトリ (service は http、IMAP、POP のいずれか) を確認します。このディレクトリで、ログファイルの数を確認します。ファイル名の 1 つは、service の名前 (imap、pop、http) で、残りのファイル名はサービスの名前にシーケンス番号および日付が連結されたものです。例:
imap imap.29.1010221593 imap.31.1010394412 imap.33.1010567224
サービス名だけのファイルは、最新のログです。それ以外のファイルは、シーケンス番号 (ここでは 29、31、33) 順に並べられ、シーケンス番号の一番大きいファイルが次に新しいファイルです (第 21 章「ログの管理」を参照)
サーバーが停止した場合は、以下のように表示されることがあります。
imap.12.1065431243:[07/Oct/2003:01:15:43 -0700] gotmail-2 imapd[20525]: General Warning: Sun Java System Messaging Server IMAP4 6.1 (built Sep 24 2003) shutting down
counterutil を使ってチェックできます。「counterutil」および 『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 Administration Reference』の「counterutil」を参照してください。
プラットフォーム固有のコマンドを実行して、imapd、popd、および httpd プロセスが実行中かどうかを確認します。たとえば、Solaris では、ps コマンドを使用し、imapd、popd、および mshttpd を検索することができます。
「警告メッセージ」に記載されているサーバー応答設定パラメータを設定することによって、指定したサーバーのパフォーマンスしきい値に対する警告を設定することができます。
「immonitor-access」を参照してください。
stored は、存続期間決定ポリシーを実行したり、ディスクに保存されているメッセージを消去して、メッセージデータベースのデッドロック操作やトランザクション操作などの、さまざまな重要なタスクを実行します。stored が実行を停止すると、最終的には Messaging Server に問題が発生します。start-msg が実行されているときに stored が起動していないと、ほかのプロセスも起動しません。stored の詳細は、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 Administration Reference』の「stored」を参照してください。
表面的な問題の兆候はありません。
stored プロセスが実行中かどうかをチェックします。stored は、pidfile.store という msg_svr_base/config 内の pid ファイルを作成し、更新します。この pid ファイルは、復元中の init 状態と準備中の ready 状態を示します。例:
231: cat pidfile.store 28250 ready |
1 行目の数字は stored のプロセス ID です。
232: ps -eaf | grep stored inetuser 28250 1 0 Jan 05 ? 8:44 /opt/SUNWmsgsr/lib/stored -d |
msg_svr_base/store/mboxlist に作成されたログファイルをチェックします。すべてのログファイルが直接 stored の問題によって作成されるわけではありません。ログファイルは、imapd が壊れている場合やデータベースに問題がある場合にも作成されることがあります。
msg_svr_base/config 内の次のファイルのタイムスタンプをチェックします。
stored.ckp - チェックポイントで試行が行われたときに押されます。1 分ごとにタイムスタンプが付けられます。stored.lcu - データベースログのクリーンアップごとに押されます。5 分ごとにタイムスタンプが付けられます。stored.per - ユーザー単位のデータベース書き込み時に押されます。60 分ごとにタイムスタンプが付けられます。
デフォルトログファイルの msg_svr_base/log/default/default 内の stored メッセージをチェックします。
watcher と msprobe によって監視することができます。「障害が発生したサービスや応答がないサービスの自動再起動」および 「msprobe および watcher 関数を使用した監視」を参照してください。